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9月 01, 2016

2016年8月の読書まとめ

8月、終戦の夏にちなんで課題図書読もう…とは思っていたが、想像以上に先の大戦からみの本とかマンガばっか読んでいたし実際のところ今もなお大戦史本読んでる。「戦争まで」と「国のために死ねるか」、今巻だけではないが「あれよ星屑」を月間ベスト3として推したい。

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3721ページ
ナイス数:70ナイス



儀式で歌った歌わないばかりが騒動となり、反面多くの国民には成立過程すら知られぬまま消極的に肯定されている国歌「君が代」の成立史・受容史を明らかにする好著。超国家主義の象徴となった暗い歴史は勿論ありつつも、悪名高き国体明徴運動までは高校の試験に意味を問う問題が出ても正答率超低かったといい、その時期は1937年頃からと浅い伝統でしかないことが分る。日教組もやりすぎだが「歌っていないものがいる事自体が許せない」というがごとき右派の態度もまた、歌自体の価値を置き去りにした未成熟な態度というべきであろう。
読了日:8月29日 著者:辻田真佐憲





岩波新書のシリーズ日本中世史の2巻。鎌倉幕府は北条氏の得宗九代が実権を握り、やがて天皇親政を掲げる後醍醐帝らに滅ぼされる。後醍醐までの天皇は院政が常識で天皇自身ではなく誰が上皇や法皇として君臨するかが問題とされ、親政はむしろ例外的事象だったという。それと「将軍」という権威を頂きながらも実権は官位の超低い得宗家が握り、天皇人事をもコントロールしていたという事が奇妙に対照する印象。朝廷と幕府という奇妙な二重構造が生まれたのもこの時代かと思うと、鎌倉時代は今に繋がる要素が結構豊富な時代なのかもと思えてきた。
読了日:8月27日 著者:近藤成一






素晴らしいの一言。焼跡日本という設定を生かして古典的マンガ表現の清新なリブートを行う狙いはもちろん1巻からずっと成功しまくっているが、本巻では屈折したナショナリズムと新時代への期待、帰還兵のアイデンティティといった、占領日本の市井に渦巻いていた様々な感情の折れ重なりが、ある死者への追悼の場で最もビビッドに描き出される。新巻出るたびに思うが全国民必読といえるのではないか。
読了日:8月27日 著者:山田参助




タイトルで拒否感もつ人多いと思うが、軍人として結構はみ出ており大成翼賛的ウヨクとは全く異なる価値観を持った筆者で、その記述は組織論としても仕事論としても非常に面白い。軍隊はその国の底辺人材が集まる所で、故に戦争とはその国の底辺VS底辺の衝突になる、日本は優秀な人材が多くはないが「優秀じゃない人が極端に少ない」国のため、自衛隊は優秀になる…という話など典型。筆者の父親は、戦時中に受けた蒋介石暗殺指令が取消されなかったため、戦後も暗殺訓練を欠かさなかったとか…父も凄いが筆者も負けてない。奇/偉人というべきか。
読了日:8月25日 著者:伊藤祐靖


大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)感想
捏造報道の代名詞「大本営発表」を日中戦争期から説き起こし、実際の戦果と発表がいかに解離していき、デタラメの極致へ向かったのかを四期に分けて解説する。日中戦争期の新聞は「戦争報道」というドル箱を熾烈な部数競争に勝ち残るツールとし、実際の戦況の先回りをして南京攻略を報じるなど、軍の統制を越えていた。用紙配給の制限をちらつかせ記者の軍属化を進めるなど、世論操作の重要性を認識していた軍部による新聞の取り込み策の成果が大本営発表で、そのルートは決して過去のものではない、と安倍政権のマスコミ操作施策への警鐘も鳴らす。
読了日:8月21日 著者:辻田真佐憲
中世社会のはじまり〈シリーズ日本中世史 1〉 (岩波新書)中世社会のはじまり〈シリーズ日本中世史 1〉 (岩波新書)感想
平安末期から室町幕府前期までの通史をさらいながら、中世における社会と文化の変化を記述。重要人物の心情が百人一首の和歌を引用して推察されるのも面白いが文章は硬質で、読むのに難儀した。
読了日:8月20日 著者:五味文彦
戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗感想
名著「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」加藤陽子先生による講義録。開戦へ向かうマイルストーン的対外交渉−リットン報告書・日独伊三国同盟・ハルノートに到る日米交渉の史料を読み解きつつ、俗説を排して状況の実相を明らかにする。リットン報告書は日本の満州権益に結構配慮した内容だったとか、英仏列強が植民地ブロック経済を進めていたという事は当時の輸出入記録から読み解けないとか、対米交渉で日本の暗号は米国に丸分かりだったが実は日本も米国の暗号をほぼ読み解いていた等、目からウロコすぎる史実多数。この夏推薦の一書。
読了日:8月15日 著者:加藤陽子
新装版 市塵(下) (講談社文庫)新装版 市塵(下) (講談社文庫)感想
家宣に仕え、綱吉時代の悪弊を改革し大いに野心を開花させた新井白石も、次代家継が幼くして没し吉宗の代となると、役を解かれ屋敷も人手に渡さざるを得なくなる。自らが綱吉の政を改めたように、自らが献策した様々な改革が古きに戻されてゆくのを目の当たりにする‥‥なんともやるせない宮仕えの無常を描いて終わる下巻。枯淡の境地というのでもなく権力への未練を残して終わるので「この歯がゆさを描きたかったのか?(そんなに読みたくもないぞ)」と思わされる小説だった。これだったら折りたく柴の記を読んだ方がよかったか‥‥
読了日:8月9日 著者:藤沢周平
アルキメデスの大戦(3) (ヤンマガKCスペシャル)アルキメデスの大戦(3) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:8月9日 著者:三田紀房
新装版 市塵(上) (講談社文庫)新装版 市塵(上) (講談社文庫)感想
甲府藩主に仕える一儒者から、藩主が綱吉の後を襲い6代将軍になったことで政治の表舞台に立つこととなった新井白石を主人公とした時代小説。俗世との交わりを嫌う仙人的学者とは一線を画し、自ら社会の変動にかかわっていこうとする白石の姿勢もタイトルには託されているだろう。とはいえ、朱子学的上下関係の中で立場に気遣いながらの白石の行動はえらく淡々としているので、正直読んでて眠くなるくだりも度々ではある。上巻は日本潜入を試み捕えられた宣教師シドッチへの訊問のあたりが面白かった。
読了日:8月7日 著者:藤沢周平
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)感想
四頭身くらいのデフォルメキャラクターで描かれる南洋の地獄、ペリリュー戦線。絵の可愛さがまた効果的で、新しいアプローチだなと思う。おすすめ。
読了日:8月6日 著者:武田一義,平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
新装版 天狗風 霊験お初捕物控 (講談社文庫)新装版 天狗風 霊験お初捕物控 (講談社文庫)
読了日:8月4日 著者:宮部みゆき

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