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2月 01, 2016

2016年1月の読書まとめ

今月はバルザック月。周囲で読んでる人を全然見かけないのに新訳の出版がコンスタントに行われるのが不思議で、つい先日も集英社がポケットマスターピースとかと言って「ゴリオ爺さん」から続くヴォートラン三部作を出していたが、押されてずいぶん以前に積まれっぱなしにしていた藤原書店のセレクションを再読。やっぱり読んでて体がエビ反るほど面白いのがバルザック。「幻滅」は学生以来の再読だが、2010年代のメディア小説といっても構わない先見性と怒涛の面白さで、圧倒される。バルザックの小説っぽい夢さえ見た。神である。

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2129ページ
ナイス数:31ナイス

幻滅 ― メディア戦記 上 (バルザック「人間喜劇」セレクション <第4巻>)幻滅 ― メディア戦記 上 (バルザック「人間喜劇」セレクション <第4巻>)感想
地方都市で悶々と生きる無名詩人のび太・ド・リュパンブレは、田舎で唯一の理解者であるしずか夫人に連れられ、文学で出世すべく上京するが、リュパンブレなる社交界むけの貴族の姓は偽りで本当の姓は野比である事が露見、社交界からは追放、貴婦人を見てデレデレしたためしずかにも棄てられる。赤貧の中、炎上ブログ「まだ文学で消耗してるの?」の著者イケダハヤトと出会ったのび太は「文学もメディアも全部ステマですよステマ。うまく使ってアフィリで食うのが賢い」とアジられ、ノマドブロガーの道を歩む…という読み替え可能な超現代的な傑作。
読了日:1月30日 著者:バルザック,鹿島茂,山田登世子,大矢タカヤス

北イタリアまったりマンガ家夫婦日記~アンドレアといっしょ! ~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)北イタリアまったりマンガ家夫婦日記~アンドレアといっしょ! ~ (BAMBOO ESSAY SELECTION)感想
ボローニャ暮らしのエッセイ漫画というから、行ったことあるイタリア諸都市中では断トツボローニャ推しの者として一も二もなく買う他なかったのだが、どちらかと言うと「まったりマンガ家夫婦」の要素の比重が強い作品になっていた。個人的に面白かったのは卓越してるとしか言い様のない名医殿らが登場する「親愛なる赤ひげ先生」の回。リラからユーロに変わった時のあり得ない物価高騰と、わりと普通に受け入れてしまったというイタリア人の反応についての報告も貴重か。「今時仕方ない」等という従順ぶりは日本人特有なのかと思っていた
読了日:1月28日 著者:いちぐちけいこ

メディアの仕組みメディアの仕組み感想
今さら読了。2013年7月に出た本で、今読むと新味がない。逆にいうと同時代メディア論の基本的なことは大体妥当な形で触れられているようにも思った。いま出たらおそらく吉田証言~クロ現などの「捏造」問題と、その尻馬に乗ったメディアコントロールの問題はテーマに上がると思われるが、その不在はこの2年半で急速にこれらが問題化してきたそのスピードを感じさせるもの。そういえば池上さんは新聞への軽減税率適用に対してはどんな見解なのだろう。
読了日:1月17日 著者:池上彰,津田大介

熊撃ち (ちくま文庫)熊撃ち (ちくま文庫)感想
熊撃ちの猟師たちを描いた連作短編集で、この取材過程で得た六線沢における獣害事件のエピソードが短編には収まりきらないと判断した作者により長編に書き起こされたのが名作「羆嵐」。この作家らしい淡々とした筆致でストイックな熊プロたちの孤独な闘いが描かれ、吉村昭ファンとしては存分楽しめる。
読了日:1月16日 著者:吉村昭

喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)感想
ささいなことで路上で斬りあう武士たち、屋敷を攻囲する僧兵、ストリートが超危険地帯であった日本中世。その中で慣習法的に流布していた「こちらが1人死んだら相手も1人死ぬべき」といった相殺の原則を当時の公家などの日記などから読み解き、そうした慣習法を近世国家が自らの裁判機能に回収していく過程を追う。前半の、日記の細かい記述から異文化としか言いようのない中世の風景が立ち現れる辺りがエキサイティング。。渡辺京二の「日本近世の起源 戦国乱世から徳川の平和へ」もこの辺りの法・社会史を描いた史書で再読したくなった。
読了日:1月16日 著者:清水克行

あら皮 〔欲望の哲学〕 (バルザック「人間喜劇」セレクション(全13巻・別巻二) 10)あら皮 〔欲望の哲学〕 (バルザック「人間喜劇」セレクション(全13巻・別巻二) 10)感想
久々バルザック。前半ひたすら童貞こじらせ男子的打明け話が続き今度こそハズレかと思ったが、何と二百頁くらいから俄然面白くなるのだから油断ならん。
願い事を叶えるたび所持者の命と共に縮む神秘アイテム「あら皮」で巨富を得た主人公、同時に目前で皮が縮むの見て肝を潰し、絶対に何も願わずに済む生活を送る。何せ豪邸の寝室ドアを開けるや連動して玄関までのドアが全部開くシステムを開発する徹底ぶりw。限りなく膨らむ欲望と引換えに縮む命の隠喩があら皮だが、命を賭して欲を追及するバルザック的人物像の初期の結実がこの小説であろう。
読了日:1月11日 著者:バルザック,Balzac

歴史を変えた気候大変動 (河出文庫)歴史を変えた気候大変動 (河出文庫)感想
原題はThe Little Ice Age。ヨーロッパ中世は気候の温暖期であり、グリーンランドは文字通り牧草の生い茂る土地でさえあった。その後1300年から19世紀半ば頃までに訪れた気候の激動期「小氷河期」が、西洋史の重要な要素としていかに作用してきたかを明らかにする本。天候不順による不作は農業改革を準備し、逆に改革に遅れたフランスの食糧難は大革命を準備する。19世紀半ば以降の短い安定期を経て、私たちの社会は再び気候不安定と恐らく人類が引き起した温暖化の時代に突入している。気候変動の全体も俯瞰でき面白い。
読了日:1月4日 著者:ブライアンフェイガン

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