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1月 24, 2016

2015年12月の読書まとめ

CATVの契約を変更したところniftyの契約が解約となり、危なくこのブログが消滅するところだったが何とか阻止できた。投稿できていなかった12月の読書まとめを今更ながら投稿。

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3336ページ
ナイス数:55ナイス

人間仮免中人間仮免中感想
ものすごかった。統合失調症とはどういうものか、当事者しか描けない視野・妄想世界の恐ろしさもさることながら、親や恋人など周囲の人々の努力、ボロボロになりながらもそれでも生きようと苦闘する作者のバイタリティには感動を覚える。それにしても歩道橋から顔面をしたに飛び降りるシーンのコマ、構図と「あれ?人間の意識ってどこで途切れんだ?」のセリフが恐ろしい‥‥。松本ハウスの著書「統合失調症がやってきた」と並び必読の書。
読了日:12月28日 著者:卯月妙子
囚われのイラク―混迷の「戦後復興」囚われのイラク―混迷の「戦後復興」感想
2015年末現在、消息が心配されているジャーナリスト安田純平さんの著書。2004年にイラクで武装組織に拘束され3日後に解放されたその1ヶ月後に出版されたもので、拘束3日間の体験記とイラク取材の顛末、現地で見聞した普通のイラク人たちの思いなどで構成される。拘束は最初は農村の人々によるもので、人質というよりは半ば客人の様な対応を受ける。後半は反米武装組織への引渡しが行われ緊張感が増すが、解放直前は組織のメンバーとの気遣いある会話が成立したりしており、こちらの勝手な予想と拘束の実態は異なるのだなと分かる。
読了日:12月28日 著者:安田純平
レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC)レベレーション(啓示)(1) (モーニング KC)感想
最恐のビジョンを提示し続けてきた漫画家の手になるジャンヌ・ダルク伝。やはり天使によるジャンヌへのお告げのシーンが凄い。山岸涼子の漫画で霊の出現など神秘体験が起きる際には空間感覚のタガが外れ、それまでのコマの中で語られてきた文脈と繋がらない構図がスッと入ってくるのだが、このタガ外しが、オカルトとは無縁な読者にも擬似的に「これが神秘体験のリアルか」と錯覚させる効果をもつ。天使ミカエルの「眼」から始まるお告げの恐ろしさにもこの山岸涼子お得意の話法が生かされ効果十分。続巻が楽しみ。
読了日:12月26日 著者:山岸凉子
あれよ星屑 4 (ビームコミックス)あれよ星屑 4 (ビームコミックス)
読了日:12月26日 著者:山田参助
知的唯仏論: マンガから知の最前線まで-ブッダの思想を現代に問う (新潮文庫)知的唯仏論: マンガから知の最前線まで-ブッダの思想を現代に問う (新潮文庫)感想
自ら中観派仏教徒と自認する宮崎哲弥と儒者ながら仏教思想の高度さは認める呉智英という、素晴らしい取り合わせによる仏教思想ダベり本。宗教を材にとった傑作マンガのあれこれに始まり、仏教哲学において倫理というものはあり得るのか、といった難問(まあ、原始仏教を基盤とする限りは難問でもないのだろうが)にも切り込む充実した内容。個人的には宗教の中で共感できるのが仏教のみであったのは、イスラムやキリスト教みたいに唯一神の実在をわざわざ信仰せずとも、その哲学の核心に触れ得るという、いわば思想としての汎用性だったか〜と感心。
読了日:12月24日 著者:宮崎哲弥,呉智英
メタモルフォシス (新潮文庫)メタモルフォシス (新潮文庫)感想
羽田圭介の芥川賞以前の作品。別のところで読んだ著者インタビューによれば表題作よりも同録の「トーキョーの調教」の方が意欲作なんだそうで、確かにどちらかといえばそっちの方が面白かったが、全体的には「そこそこ」の印象のSM純文学二編。
読了日:12月21日 著者:羽田圭介
慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)感想
TBSラジオSession-22で特集されていたのをきっかけに読んだ。吉村昭の傑作「羆嵐」の元ネタとなった三毛別羆襲撃事件の、当事者の証言などに基づくノンフィクション。熊により隠された最初の犠牲者の遺体を取り返して通夜をしていると、家に羆がなだれ込んでくるシーンなど迫真だが、一度獲得した獲物にどこまでも執着する羆の性質に関する元林務官ならではの説明が後段にあるため、裏付けをもって読める。
読了日:12月20日 著者:木村盛武
クルアーンを読む カリフとキリスト (atプラス叢書13)クルアーンを読む カリフとキリスト (atプラス叢書13)感想
ガンガン切り込みまくる橋爪先生、今度はカリフ制再興をとなえるイスラム法学者、中田考さんとの対談本。「ISとは会話できる」と無知からではなく説いている日本人の有名な人は中田考さんくらいだが、信じるかどうかは別としてISと会話するベースとして中田さんが提示するイスラム法の論理の一端が理解できる好著。受入れ得ないものとの共存ができない西欧が普遍主義を主張するのは欺瞞である、というカリフ制思想も一理はあると思われ、西欧近代の相対化論として読むのも一興か。橋爪先生の存在によりハードル高い議論がうまく咀嚼されている。
読了日:12月19日 著者:中田考,橋爪大三郎
総員玉砕せよ! (講談社文庫)総員玉砕せよ! (講談社文庫)感想
旧軍の組織としての腐敗、戦争なるものの熱狂状態が生む狂気・不条理を庶民的目線から描ききる、漫画としてのジャンル評価を越えて戦記文学の記念碑的傑作と言えるのではあるまいか。改めてしげる先生は偉大であった。
読了日:12月18日 著者:水木しげる
世界の辺境とハードボイルド室町時代世界の辺境とハードボイルド室町時代感想
おなじみ高野秀行と「喧嘩両成敗の誕生」「耳鼻削ぎの日本史」などの著書で注目される気鋭の歴史学者清水克行による滅法面白い対談本。ソマリランドやミャンマーの習俗を見ていると日本中世史の記述と共通するところが見出せるという周辺のエピソードの連続がやはり面白さの中心なんだが、室町時代の夢幻能みたいにタイの新聞には不思議なことや幽霊譚を徳の高い坊さんがお経読んで解決する話が沢山載っているが、坊主オチの他に宝くじの当選番号が石から浮いてきた、みたいな宝くじオチも多い等といった似てるようでズレてる面白話も楽しめる。
読了日:12月15日 著者:高野秀行,清水克行
シチリア・マフィアの世界 (中公新書)シチリア・マフィアの世界 (中公新書)感想
イタリア近代史の第一人者、藤沢房俊先生によるシチリア・マフィアを巡るシチリア近現代史。第二次大戦終戦時にシチリアを揺さぶった独立闘争と農地改革の陰で暗躍するマフィアらの、共産党を中心とした人民戦線を銃弾で排除する血生臭いエピソードを読むことで、イタリア近現代史に陰を落とす南北問題の深奥に触れられる、充実した歴史書。1988年に書かれた本書ではサルヴォ・リマやファルコーネ判事はいまだ対マフィア戦争の最前線にある人々として描かれている。ルーツは本書で理解できるので、'90年代の事件以後の動向について読みたい。
読了日:12月14日 著者:藤沢房俊
エンツォ・ビアージのある一年―イタリア 1991~1992エンツォ・ビアージのある一年―イタリア 1991~1992感想
イタリアの大御所ジャーナリストによる'91~'92年の記録。イタリアと日本の近現代史を対比して楽しむのが趣味の自分にとり日本語で読める同時代史は貴重。この年はソ連崩壊という欧州激動の一方、イタリアではマフィアとの闘いがクライマックス。ファルコーネ判事が暗殺され、魔王ことアンドレオッティが引退。欧州の様々な史話や人物逸話も登場し面白いが、詩の如き文体は若干読み進め難い部分も。訳の問題かウテ・レンパーがウーテ・レンピアとあったり、ラングの名作映画が「死刑執行人も死んでいくという映画だった」とあるのは気になる。
読了日:12月8日 著者:エンツォビアージ

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