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2月 22, 2015

「フォックスキャッチャー」(90点)ベネット・ミラー監督

凡百の「アカデミー賞むけ映画」とは全く趣の異なる、心胆寒からしめる心理サスペンス。

1996年に起きたデュポン財閥の御曹司によるアマチュア・レスリングの金メダリスト射殺事件を映画化。堂々たる心理サスペンスの傑作。「アカデミー賞最有力」といったふれこみの映画でしばしば思うのは、アカデミー賞モードで組み立てられたテーマ主義エクスプロイテーション映画というジャンルが確実に存在してんな(または、サンダンス映画祭モードというジャンルもあるように思う)という事なのだが、本作「フォックスキャッチャー」はそういった浅薄なジャンルには全く足を突っ込んでいない。一つ一つの会話の間が徹底的に設計されている丹念な描写、それを背負う俳優たちの演技の「格」が何よりもドラマの迫真性を支えており、まさに堂々たる心理ドラマの傑作といえる。
きわめて特殊な事件と、神経症でありながら巨万の富を動かせる大金持ちという特殊なシチュエーションを材にとっているように見えながら、きわめて普遍的な筋…アイデンティティを取り返そうとする人の哀しいドラマという面もしっかり描写。自分としても非常に感銘を受けた作品だが、この社会においておよそ「権力」を動かせる立場にある人は必須で見ておくべき映画なのではないか、と思う。

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