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7月 05, 2015

2015年6月の読書まとめ

戦後70周年ということでWW2関連の良い新刊再刊が目白押し、当分WW2ものから離れられそうにない。6月は「ヒトラーとナチ・ドイツ」もさることながらやはり角田房子さんの名著「いっさい夢にござ候 - 本間政晴中将伝」にヤラレた。現代史のピースを埋める傑作評伝というには留まらず、ますらおぶりの支配する時代の中で妻への愛情に生きた一人の軍人、そして夫への愛情のために信じがたい冒険を敢行する女の物語と言える。広く読まれてほしい一冊。

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2898ページ
ナイス数:37ナイス

昭和陸軍全史 3 太平洋戦争 (講談社現代新書)昭和陸軍全史 3 太平洋戦争 (講談社現代新書)感想
太平洋戦争開戦までの過程を詳説し幕を閉じる第三部。永田鉄山、石原莞爾、武藤章、田中新一と陸軍中央のエリートたちにそれぞれ存在していた世界大戦構想は、中ソ米と様々な敵への評価の異なりから彼らを対立させ、最悪の事態への道を開いていく。かつて石原と対立し日中戦争を拡大した軍務局長の武藤章が、対米開戦を強硬に主張する参謀本部の田中新一を抑えきれず、中国撤兵してでも開戦回避すべきと主張した甲斐もなく開戦決定に至ってしまうのは実に皮肉と言わざるを得ない。
読了日:6月28日 著者:川田稔

大奥 12 (ジェッツコミックス)大奥 12 (ジェッツコミックス)感想
ざまあ見ろ一橋治済!!!!の一言な12巻。そして赤面疱瘡を駆逐せんとする蘭学者たち、ストーリーは幕末へ。
読了日:6月27日 著者:よしながふみ

ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)感想
ラジオ番組「Session-22」に著者が出演した回を聴き、この人が書いたナチ本は読みたいなと思ってたのだが、なんと同じ放送を聞いた編集者が働きかけて出た新書との事。ヒトラーが授権法で強大な権力を得るまでの過程、ユダヤ人迫害などのおぞましい政策が当時の市民社会でどの様に受容されたか等、番組で興味をそそられた点が読みやすくまとめられていて一気に読んだ。総統ヒトラーの支配は単頭支配ではなく、サブリーダーを競わす多頭支配というのが最近の歴史学の定説だという。そういえばムッソリーニについても最近同様の話を読んだ。
読了日:6月21日 著者:石田勇治

いっさい夢にござ候 - 本間雅晴中将伝 (中公文庫)いっさい夢にござ候 - 本間雅晴中将伝 (中公文庫)感想
フィリピン攻略軍司令官として働き、マッカーサー麾下の米軍を破るも「バターン死の行進」の責を負わされ戦犯裁判で銃殺となった本間雅晴。国際感覚に富む理性派で、和平工作を多数試み、戦場での残虐行為を許さなかった彼が組織的な捕虜虐待を命じることは有り得なかったが、マッカーサーの復仇として死刑以外の結論なき戦犯裁判に臨む事になる。有能さの一方、泣き虫と呼ばれるほど優しく人間味あふれる面をもっていた彼の最期の日々を彩ったのは、必死の弁護を試みる愛妻、富士子とのまばゆいほどの夫婦愛だった…。涙なくしては読めぬ傑作評伝。
読了日:6月20日 著者:角田房子

国家緊急権 (NHKブックス No.1214)国家緊急権 (NHKブックス No.1214)感想
イタリア映画「フォンターナ広場」で、60年代左翼運動が激化する中、サラガト大統領と閣僚たちが憲法停止を宣言しようと議論するシーンが出てくる。えっ憲法停止ってエジプトあたりの話だけじゃないんだ…と強烈な印象を受けた頃に出版されたのが橋爪さんのこの本。非常事態の中で政府が超憲法的な行動を行う事について論じたもので、そのような緊急権の発動は、民主主義国家においては人民に備わっているはずの憲法制定権力(国家に憲法を定めさせた起源的権力)によって裏付けられるとする。確かに極めて高度な議論で、啓発される所が多かった。
読了日:6月15日 著者:橋爪大三郎

朝鮮王公族―帝国日本の準皇族 (中公新書)朝鮮王公族―帝国日本の準皇族 (中公新書)感想
帝国に興味を持ったのは幼児の頃買って貰ったゾイドだったという若手研究者による、大韓帝国のラストエンペラー李一族の日韓併合後の物語。李王家は皇族の下、華族の上に位置する王公族と位置付けられ日本の貴族制度に取り込まれる。王太子・李垠は日本軍将校として活躍、また軍務中に広島で被爆した公族もいた。終戦後、彼らの住居は堤康次郎の手に渡り、猪瀬直樹が描いたプリンスホテルの物語へ繋がるだろう。冒頭描かれる2005年の李玖の死へ立ち戻る時、異国王朝に取り込まれた王家と彼らを巡る人々の胸の内に思いを致さずにいれなくなる。
読了日:6月12日 著者:新城道彦

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(3) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
フス派とカトリックの血で血を洗う激闘の舞台はプラハに。ペストを生物兵器として利用する闇の騎士団が登場、ってのはさすがに作者の創作だろうが、ペストの原因はユダヤ教徒が井戸に毒を投げ込んだためだ、という噂により追われたユダヤ人たちが東欧に多く移住し、プラハにもコミュニティがあったというのは史実とのこと。それにしても民族的マイノリティ集団が井戸に毒を投げ込むという類型は我が国でも関東大震災時の朝鮮人虐殺においても流布された話で、これって洋邦問わないデマのアーキタイプなのだろうか。
読了日:6月10日 著者:大西巷一

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(2) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(2) (アクションコミックス(月刊アクション))
読了日:6月10日 著者:大西巷一

パリの国連で夢を食う。パリの国連で夢を食う。感想
コンサルから転職しパリの国連機関へ発った著者の体験記。ハキハキした文体で綴られる奮闘パリ生活、パリに棲む面白人々の話も良いが、興味深いのは『国連』という世界最大の役所を内からみた風景だ。多文化を尊重し知るため、平日ランチタイムの社食で唐突にビキニ軍団によるサンバカーニバルが挙行される等のイベント好きな面。一方で、リサイクル意識が低く、業を煮やした著者が資源回収計画を提案すると「ゴミ箱を買う予算がない」だのと難癖つけて改革を阻止する硬直した面も。多様な文化を胚胎していても、役所的体質は確実にあるのだな~等。
読了日:6月6日 著者:川内有緒

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
15世紀のボヘミア。腐敗したカトリック教会に反旗を翻したフス派 VS 神聖ローマ皇帝ジキスムント率いる「十字軍」との、世紀末救世主伝説的血みどろ戦争のさなか、新たなる兵器として登場した「銃」を手に取り傭兵軍に参加する萌え乙女シャールカを主人公とした歴史マンガ。思ったよりも面白くて続刊も読みたくなった。
読了日:6月5日 著者:大西巷一

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