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2月 01, 2014

2014年1月の読書まとめ

年初に読了した松本ハウスの「統合失調症がやってきた」、また清水潔「殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東幼女連続誘拐殺人事件」「桶川ストーカー殺人事件 遺言」など、ノンフィクションの超名著に感銘を受けた1月。学術書では長谷部恭男「憲法学のフロンティア」がとても勉強になった。

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3968ページ
ナイス数:107ナイス

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)感想
面白かった!けど「空飛ぶタイヤ」の方が傑作ではあったかな。前半は知的財産権をめぐる法廷モノ展開、後半は一転してロケット部品供給展開となるのだが、相互の話がそれほど有機的に絡まっているわけではなく、ピンチまたピンチの連続活劇的単線展開になっていて、全体の「日本のものづくり応援歌」的トーンが前に出すぎ、鼻につく感じだなと読めた。とは言うもののさすがに道具立てとキャラの動かし方は上手くて、読ませる。銀行から出向した経理部長が心からモノづくり会社に参与していく過程はとても胸アツだった。
読了日:1月28日 著者:池井戸潤

邪魔(下) (講談社文庫)邪魔(下) (講談社文庫)感想
かなり高速で下巻読了。上巻で仕込まれた複数のストーリーラインがグッと収斂し、主人公たちの人格の暗部がぶちまけられる恐るべき、また過剰すぎて若干ブラックコメディのごとき展開(モーテルで「一千万出しな」のくだりには笑ってしまった)。過剰さからのブラックコメディ感では通低する樋口毅宏ほどの破れかぶれ感がないのは、ディティール描写のうまさだろうか。奥田英朗のこれまで読んだ小説の中では最も面白かった(といっても五冊程度だが)。
読了日:1月23日 著者:奥田英朗

邪魔(上) (講談社文庫)邪魔(上) (講談社文庫)感想
冒頭、小さな傷害事件から展開する警察小説なのかな~、と思って読み進めていくのだが、地方の中小企業の内部的不正、平凡な30歳代主婦がパートの権利闘争に思いもかけず巻き込まれる話などが絡み合い、複数のストーリーラインが「これはいつ結び合うのか」というドキドキ感を伴いながら進行する。ニクい器用さ。下巻も期待。
読了日:1月23日 著者:奥田英朗

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)感想
公明党や甲子園強豪校などの形で姿をみせる新宗教。この本ではオウムや幸福の科学などのカルトを除き、天理教や大本から真如苑、創価学会など大規模な新宗教についての成立史や状況を便概的にまとめたもの。信仰の内容などはほぼ触れていないので端的に「アレって何なの?」が知りたい私くらいの読書動機には丁度良かった。創価学会の項で、現世利益を頼みにした宗教は不景気の時代には伸びない、リターンへの期待感が薄いから、と述べてるのは面白かった。現世が絶望的な戦乱の時代に一向宗みたいな浄土信仰が伸びるのと表裏一体なわけかな。
読了日:1月22日 著者:島田裕巳

憲法学のフロンティア (岩波人文書セレクション)憲法学のフロンティア (岩波人文書セレクション)感想
木村草太さんがラジオですすめていて読んだのだが、はからずも放送業界、なかんずくCATV業界の人にとって参考になる本になっていた。ちなみに9条の話は全く出てこない。
前半は立憲主義の様々な重要概念(政教分離など)を巡る論考で、広く通用する憲法解釈の視座を確認できる。後半はプライバシー権からメディアの自由を巡る論考。最終章は米国CATVのマストキャリー規制等とメディアの自由を扱ったもので、前提とされてる判例などもあり一読しただけでは分かりにくかったが、他章は論旨明快。章間コラムはハイブローながらかなり笑えるw
読了日:1月18日 著者:長谷部恭男

桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)感想
衝撃的な書「殺人者はそこにいる‐隠蔽された北関東少女連続殺人事件」に続いて読んだ清水潔のルポルタージュ、と言うか、これはもうジャーナリズムを越え、捜査報告となっている。問題はここで描かれる警察の徹底的な組織防衛が、一取材者である筆者を犯罪捜査の領域まで踏み込ませたという事だろう。巻を置く能わざる名著。
読了日:1月17日 著者:清水潔

殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件感想
一気に読了。栃木・群馬県境で相次いで発生した幼児殺人、誘拐事件を追った記者が、警察が追い逮捕・有罪判決を得た容疑者とは別の真犯人の存在に気付く。警察は最先端のDNA型鑑定による有罪は絶対に覆せないとして却下するが、記者は検察証拠の能力に疑問を抱き徹底検証、ついに鑑定の穴を暴き再審無罪を勝ち取るが、司法はこれまでの鑑定による有罪判決が覆る事を恐れたか一向に真犯人逮捕には動かない…。この隠蔽は今野敏の小説ではなく「事実」であり、無罪となった容疑者は足利事件の菅家さんの事。必読、目撃すべきジャーナリズムの書。
読了日:1月14日 著者:清水潔

歪笑小説 (集英社文庫)歪笑小説 (集英社文庫)感想
「東野作品は手当たり次第に読んでいるが、時にはこうした軽い味わいの作品も悪くない。このような書き分けも難なくこなしながら皮肉を込められるのは流石である」などと思うほど、熱心な東野圭吾の読者ではないため、単に「軽っッッるい小説だなオイ~」と思っただけなのであった…www エピローグがわりに登場人物となった作家たちの文庫案内がついていて、刊行情報自体が後日譚になっているのはなかなか気の利いた仕掛け。
読了日:1月12日 著者:東野圭吾

デモクラティア 1 (ビッグコミックス)デモクラティア 1 (ビッグコミックス)感想
P2Pで展開するソーシャルネットワーキングサービス上で形成される集合知により、一体のアンドロイドが操作され、ヒトとしてのパーソナリティを獲得していくサスペンス。巧妙に設計された多数決システムが、サービスに参加する個々のユーザの思いを反映しながら駆動し、アンドロイドの行動や「判断」を左右していくストーリーは非常に面白い。続巻の展開に期待大!
読了日:1月6日 著者:間瀬元朗

風雲児たち 幕末編 23 (SPコミックス)風雲児たち 幕末編 23 (SPコミックス)感想
最新刊出た!!本巻の見どころは新門の辰五郎親分と勝海舟の交流かな。ブキャナン米大統領が迫りくる内戦への注目を逸らそうと遣米使節団歓待に精を出したが、それは南北戦争勃発の遠因でもあったのではないか…という新説が説かれる。全国民必読歴史エンタテインメント漫画の面目躍如。
読了日:1月6日 著者:みなもと太郎

補助隊モズクス 2 (ビームコミックス)補助隊モズクス 2 (ビームコミックス)感想
短編集「野ばら」がとても良かった高田築の長編1、2巻を通読。今作も絵、キャラクターともに非常に質高く、うますぎるゆえの批判とか浴びちゃうんでは、と心配になるレベルでうまい。浅野いにおとか好きだけどこじらせてるわけじゃない、みたいな自己認識の人はハマるタイプのマンガではなかろうか(←何を言わんととているのか分かりにくい評)
読了日:1月5日 著者:高田築

補助隊モズクス 1 (ビームコミックス)補助隊モズクスt 1 (ビームコミックス)
読了日:1月5日 著者:高田築

部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書  「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)感想
「ビジネス書より古典読む方が役立つ」という発言(うろ覚え)だけでも信頼に足る、ライフネット生命会長出口さんによるリーダー論。これが一つの良識としてベース化され構築されていたらいろんな組織の風通しが良くなるだろうと思われる権限移譲の考え方が開陳されている。仰天するような逆転の発想とか、習慣化するだけでビジネスが回り始めるビタミン剤感はない。が良識とは本来そういうものだろう。自分の目線からそれがどういう風に映るか、自分との距離感はどのくらいかを思考するタネとなるのが良識の機能。その役割は十分担える一冊。
読了日:1月3日 著者:出口治明

統合失調症がやってきた統合失調症がやってきた感想
「人生は謳歌すべきだとぼくは思う。自分がやりたいようにトライしてみる。失敗は当たり前だし、くよくよもするが、諦めたらそこですべてが終わってしまう。」一世を風靡したお笑いコンビ松本ハウスのハウス加賀谷は、幼少時から悩まされてきた統合失調症との闘いに破れ、引退し一度は閉鎖病棟に入る…彼の幼少時から2009年にコンビ復活を遂げるまでの、文字通り魂の記録。統合失調症という病の凄絶さ、相方松本キックの絶妙の距離感とサポートぶりなどが胸に迫る。泣かせに走ることなく冷静な事実描写と笑いさえ織り交ぜられた必読の小著。
読了日:1月1日 著者:ハウス加賀谷,松本キック

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