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4月 03, 2014

2014年3月に見た映画まとめ

3月みたのは素晴らしい映画ばかり!満喫しました。やはり最高だったのは「ホビット 竜に奪われた王国」と「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」の2強。ついで「アナと雪の女王」かな~。


『アナと雪の女王』(90点)

真の完成度とは、進化を恐れず、現在進行形であり続ける事なのだ

 

ジョン・ラセター参入以降のディズニーアニメ、私は「プリンセスと魔法のキス」以降しか見ていないのだが、もはや本家ピクサーさえも凌ぎ、エンタテインメントの王道としか言い様がない素晴らしい完成度に到っている。完成度というのは、ディズニーという金看板が裏書する勝利パターンに固執し安全なる商売の再生産を行おうとするのではなく、常に進化し、新しいストーリーを打ち出してゆこうとする姿勢を含めてのものである。
ダブルヒロインと変な雪ダルマが高らかに歌い上げる素晴らしいミュージカルナンバー、それに3Dで描かれる吹雪・雪の描写の繊細さに目を奪われる一方、この映画で真に涙を絞らされるのはシナリオだ。「愛」をキー概念にするという要諦は守られながらも、ディズニー・アニメ的王道展開「王子様との恋」はバッサリと心地よく斬り捨てられ、しかも誰しもが納得できるより高次の「愛の物語」に昇華させ得ている。これが進化と言わずして何と言えるのだろうか。間違いなく現時点でファミリー映画(マーケティング概念としても、映画のジャンル、テーマとしても)として最高の域に達している一本だと思う。

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『ホビット 竜に奪われた王国』(92点)

もはや今見られる全娯楽の中で最強!HFR(ハイフレームレート)版『ホビット』はスゲエェェエエェ

 

これは言い切ってしまってよい。現今接触できるあらゆる娯楽の中で、IMAX劇場で見られるHFR(ハイフレームレート)版の『ホビット 竜に奪われた王国』を見るのが最も楽しい!騙されたと思ってぜひ鑑賞を。お話は前作「思いがけない冒険」からさらに進捗し、ドラゴンとの丁々発止のやり取りさえもがいよいよ描かれるのだが、これがIMAXの大画面と超音響、さらにフレーム数が倍となりチラつきの抑えられた3Dで楽しめるとなると、これは既にあらゆるライドの質を超えている。しかも、ご存じのとおり『ホビット』は単なるライドムービーではないわけで、ストーリーや世界観の重厚さをも存分に楽しむことができる。また、今回はエルフとドワーフの許されざる恋、といったストーリーも絡んでくるのだが、この辺がかなりベタな演出(後光が差したり)で描かれるのに、不思議と不快にならない、どころか逆にベタな演出が心地よく感じられたりするのだった。これはどういうさじ加減なのか、IMAXマジックなのか謎なのだが、とにかく全編目くるめく映像をひたすら楽しめば良いという最高の映画なのであった。2010年以降の10年で最高の三部作になるのではないか…と早くも予感。
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『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(92点)

「すべらない話」の一番面白いエピソード『だけ』をつなげてロードムービーにしたかのよう。滋味と笑いに溢れた傑作

 

 なに「いい映画が見たい?」だったらボヤボヤしてねえでアレクサンダー・ペインの映画が小屋にかかってるうちに見に行け!とは、この「ネブラスカ」を見た人は誰もが思うことであろう。
 もちろんTV番組に例えるなんてえのは、アレクサンダー・ペイン監督の映画をよく知ってる人には不適な例えに聞こえると思うけど、あたかも「人志松本のすべらない話」に出てくる一番面白い話をつなげて芸術映画にしたような、圧倒的な面白さである。
 爺さんたちの全く噛み合わない会話、モンタナからの走行時間を執拗に聞いてくるデブ、道路に椅子出して一日中道を見ているアルバート叔父さん、『元アバヅレ』の母さんの啖呵、エアーコンプレッサー泥棒事件など、登場するすべてのエピソードが地味すなわち滋味を醸し出しつつ、ときに抱腹絶倒のおかしさも呼び起こす、そしてそれらの煌めくシーンたちを繋ぐ、父と息子のロードムービー王道的ストーリーは、限りなく愛おしい。アレクサンダー・ペインはまさに古今亭志ん朝の名席にも比すべき傑作人情噺を送りだしたと言って過言ではない。満喫した!
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『アメリカン・ハッスル』(84点)

ジェニファー・ローレンス見てるだけでも満足w

よく考えてみると出世作「ウインター・ボーン」も見てるんだが話があまりに暗すぎて彼女の輝きには殆ど注意を払っておらず、「世界にひとつのプレイブック」で夫婦そろって大好きになったジェニファー・ローレンス。今作「アメリカン・ハッスル」では決してタイトルロール的ポジションではなくあくまでも助演だが、いやーそれにしても、もう出演している間は目を奪われっぱなしの圧倒的存在感でありました。もちろんエイミー・アダムスも良いし、おい今度の体型はブヨブヨかよ!のクリスチャン・ベイルも素晴らしい、何よりケチな詐欺師だったはずの主人公たちが、徐々に徐々に、徐々~に茹で蛙的に危険水域に入っていき、ついにはランスキーの右腕と言われたマフィアの殺し屋と対面してしまっている巧妙なシナリオには感心させられた、のだけど、やっぱりこの長くても退屈しない映画で一番楽しかったのはジェニファー・ローレンスの出ている時間だったかなと。
「誰が指図に従うもんか」って言って電子レンジにアルミホイル突っ込んで爆発するくだりも含めて、ジェニファー・ローレンスは本当に最高でありました。
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『怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言』(80点)

異議申し立て映像詩ともいうべき作品。泣けた!

トニー・ガトリフ監督の新作は、ヨーロッパに流入したアフリカ人移民の路上生活の目線から、オキュパイ・ウォールストリート運動にも繋がる現代の異議申し立てのうねりを描く。オレンジの転がるシーンや主人公の少女がスペインのデモに参加するところとか、泣けた。善きカオスと悪しき秩序のどちらを支持するのか?あたかも後者と答えるのが大人の態度だと言わぬばかりなのが現代の風潮だが、この映画は「怒れ!」と唱えてそのような風潮を粉砕せんとするのだ。圧倒的に正しい。
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『それでも夜は明ける』(80点)

とても力のある映画、だが

とても力のある映画だと思うし、首に縄かけられたままつま先立ち状態を強要されるシーンなど、想像を絶する奴隷制度の非人間性について印象深い画も多かった。マイケル・ファスベンダーのクズっぷりも好演。なのだが不思議と、語りが広がらない感じ…立派な映画すぎるということなのかもしれん。とにかく奴隷や人種差別は人類社会から根絶さるべしというメッセージは強烈に伝わりました。
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『新しき世界』(84点)

台本と役者の力でグッと来させるヤクザ映画

「悪魔を見た」のシナリオライター、パク・フンジョン監督脚本によるヤクザ映画。巨大ヤクザ組織への潜入した捜査官が、組織に深入りしすぎて抜け出せなくなってゆく自分に悩む一方、潜入捜査の管理官はおとり捜査官に組織の体制刷新さえもを担わせようと目論む。この話の行く先にあるはずの警察の目的がイマイチ腑に落ちない部分もあるが、全般的にストーリーは非常に緊迫感があるし、背景に韓国国内のマイノリティ差別を置いているあたりも面白い(途中で『延辺の物乞い』と称されるヒットマン集団が登場するが、こちらは中国国内の朝鮮族自治州から来た人々であるようだ)。
役者はチェ・ミンシクを筆頭にいずれも素晴らしい。主演のイ・ジョンジョが人気なのだろうが、ライバルの武闘派を演ったパク・ソンウンのすごみのある顔が素晴らしい(刑務所の面会室シーンまで下から照明当たってるのには笑ったが)。ただし画作りが凡庸でテレビドラマ級なのは大きいマイナス点といえる。集団襲撃のくだりなどはちょっと構図と展開に緊迫感がなさすぎてダレたシーンになっていた(難しいシーンだとは思うのだが…)。クライマックスの編集も「ゴッドファーザーPART3」のヘタな焼き直しのようで、どうも堂に入っていない居心地悪さ。とはいえ現段階でも山崎貴よりは十分上手いと思うので、今後の発展を望みたい。
そういえばファン・ジョンミンが携帯電話に出て開口一番「あ?クソブラザー!?(シ~バブラザー)」って言うとこは笑ったww
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『映画 ハッピーネガティブマリッジ Part1』(70点)

思っていたよりずっと面白かった。高見センパイ役の役者さんのコミカル演技が素晴らしい。原作ファンにとっても悪くない映像化だと思うが、もう少し主観視点や寄りの映像があっても良かったのではという気もする。DVDの一話60分ぶんが劇場版ではカットされてるそうなのでDVDの方にはあるのかな~、と思う一方で風俗店のシーンの尺が長かったりするのかも。
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4月 02, 2014

2014年3月に読んだ本のまとめ

3月の読書で取れ高よかったのは半藤一利/加藤陽子「昭和史裁判」と、セルジョ・ルッツァットの「反ファシズムの危機―現代イタリアの修正主義」。マンガはなんといってもピカイチは村上もとかの「フイチン再見!」。間瀬元朗の「デモクラティア」も面白い。スリラー的に読んでる人が多い感じだが、つまりそれはデモクラシーそのものが孕んでいる危うさの表現にもなっているのが何ともうまい。

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2725ページ
ナイス数:75ナイス

重版出来! 1 (ビッグコミックス)重版出来! 1 (ビッグコミックス)感想
オレもずっと「じゅうはんでき」だと思ってた~~!!書店営業ストーリーが泣ける。
読了日:3月21日 著者:松田奈緒子

フイチン再見! 2 (ビッグコミックス)フイチン再見! 2 (ビッグコミックス)感想
主人公の上田としこは戦争期の東京に戻り、画の勉強を究めながらも、国粋一辺倒となってゆく世の空気に対して独自のスタンスを貫く。風景は美しいのに、人々は寛容さをどんどん失くしてゆく東京で、のびのびと生き笑いあう主人公と画学生たちの表情がとっても切なくなる2巻。
読了日:3月17日 著者:村上もとか

フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)感想
日本最初の女流漫画家、上田としこの伝記マンガ。ハルピンの多民族社会を生き生きと謳歌するチャーミングな「フイチンさん」を生み出した上田としこの満州で育った幼少期が、シビれるような魅力を湛えて描かれる。1巻の終盤でまだ見ぬライヴァルとして、日本人なら知らぬ者のないあの女流漫画家の名が登場するあたり、震えた。
読了日:3月17日 著者:村上もとか

電力と震災 東北「復興」電力物語電力と震災 東北「復興」電力物語感想
戊辰戦争以来つづいてきた東北地方への日本経済ネグレクト状態を脱するべく「東北振興電力」として設立された東北電力。白洲次郎を会長に迎え、戦後の東北経済を支える会社として歩み出した生誕の経緯を振り返りつつ、東日本大震災という究極状況において、そのDNAがいかに奏功し、誰もがリスペクトせざるを得ない、東電とは対照的な災害対応、地域支援の姿勢を貫いたかを述べるドキュメント。本編を読み、東京電力は柏崎刈羽原発から撤退し東北電力に原発を移管してほしい、と1新潟人として思ったが、あとがきで我意を得た感じ。
読了日:3月15日 著者:町田徹

絶望の裁判所 (講談社現代新書)絶望の裁判所 (講談社現代新書)感想
元裁判官の法学者による、裁判所という組織の極端な官僚化・非人間化の現状を告発した書。ここで描かれる、事務総局の支配統制下における「精神の牢屋」というべき裁判官職の実態、そのもとで彼等が行う非創造的で独善的な裁判のやり方はまさに絶望的。著者によれば映画「それでも僕はやってない」は驚くような内容でないし、むしろ描き方が甘いという事になる。また裁判員制度の導入も自らの勢力伸長をねらった刑事系裁判官派閥の意をかなえたもの、という。読んでて本当に絶望したので裁判所側から実証的反論が出てきてほしいとさえ思う一冊。
読了日:3月10日 著者:瀬木比呂志

反ファシズムの危機―現代イタリアの修正主義反ファシズムの危機―現代イタリアの修正主義感想
副題は「現代イタリアの修正主義」。終戦時の日伊の大きな違いは、イタリアは自らの手でムッソリーニを排撃し、ファシスト&ドイツ軍VSレジスタンスの20ヶ月の武装闘争により、諸都市をイタリア人自身の手で解放した反ファシズム神話にあるが、抵抗のリーダーが共産党であった事から、特に冷戦終結後の90年代より反ファシズム神話解体・相対化の動きが起こり、ネオファシストが政権に参加する事態さえ起きている。このようなイタリアでの歴史修正主義に対する歴史学者の批判的エッセイ。現地目線の書だが註が適切で難解さはなく、面白い。
読了日:3月8日 著者:セルジョルッツァット

韓国現代史―大統領たちの栄光と蹉跌 (中公新書)韓国現代史―大統領たちの栄光と蹉跌 (中公新書)感想
戦後の歴代大統領が「大統領になるまで」の道程をたどることで、韓国の現代史を複眼的に描く歴史本。かねてよりイタリアと韓国の2つの半島の近現代史は日本近現代史と比較すると色々なものが見えてきそう、と思っていたが、やっぱり面白い。印象深いのは朴正煕の軍部独裁政権が度々おこなった憲法停止。考えてみると日本では旧憲法の時代を通じても、憲法停止という事態は起きたことがないのではないか。軍部独裁という印象のある大戦期日本の立憲体制と韓国の軍部独裁体制を比べると色々な気づきがありそう、などと思った。
読了日:3月3日 著者:木村幹

アゲイン!!(11) (KCデラックス)アゲイン!!(11) (KCデラックス)感想
とりあえず読んだよ~
読了日:3月3日 著者:久保ミツロウ

闇金ウシジマくん 30 (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 30 (ビッグコミックス)感想
今度は与沢翼モチーフ情報商材ビジネス。米国の自己啓発講演ビジネスとかもこういう空気なのだろうか、ロバート・キヨサキとか。それにしても、このマンガのネタが尽きないこと自体が正直な日本社会の現状を映しているということなのかも知れん。
読了日:3月1日 著者:真鍋昌平

アイアムアヒーロー 14 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 14 (ビッグコミックス)感想
前巻冒頭に登場した謎の怪物の正体がかいま見える展開…だが、一体どういう話になっていくのか皆目見当が(^^;)とにかく面白いことは間違いないが
読了日:3月1日 著者:花沢健吾

昭和元禄落語心中(5) (KCx ITAN)昭和元禄落語心中(5) (KCx ITAN)感想
現代の与太郎ストーリーに久しぶりに回帰する最新刊。それにしても助六の「芝浜」、聞いてみたいw
読了日:3月1日 著者:雲田はるこ

デモクラティア 2 (ビッグコミックス)デモクラティア 2 (ビッグコミックス)感想
2巻出た!自らの「投票」により成長していくユーザーがいる一方で、顔のない群衆の意志により殺人をも犯してしまうアンドロイドの姿に、つねに暴走する危険を胚胎したデモクラシーのありようがオーバーラップする。
読了日:3月1日 著者:間瀬元朗

昭和史裁判 (文春文庫)昭和史裁判 (文春文庫)感想
「それでも日本人は戦争を選んだ」の加藤陽子先生と、おなじみ半藤さんが検察/弁護に役割分担して繰り広げる、広田弘毅・近衛文麿・松岡洋右・木戸幸一・昭和天皇の戦争責任を問う対談集。戦間期から戦時の時系列が頭に入っていないとついていくのが大変な書でもある。「バスに乗り遅れるな」の論とは、緒戦の勢いでドイツの大戦勝利を前提した上で極東のドイツ領を日本がせしめようとする発想に基づいていた、といった指摘は目から鱗だし、スターリン会談にむかう松岡洋右が旅路の中で詠んだいい湯加減の句集をバッサリ斬るくだりは笑える。面白い
読了日:3月1日 著者:半藤一利,加藤陽子


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