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3月 06, 2011

「ヒアアフター」(★★★★★)

イーストウッド監督の新作「ヒアアフター」を有楽町のピカデリーで見た。またマット・デイモン主演作だ。

イーストウッドはもうどんな映画でも撮れる。パリ、ロンドン、サンフランシスコの三つの都市で、死と来世を巡ってさまよう三つの孤独な魂を描いたこの映画は、いかなるジャンルにも回収されないし、今まで見たどのハリウッド映画にも似ていない。フランス語がいっぱい出てくるからだけなのか?いやそれもあるのかもしれないが、完全にヨーロッパの映画に見えてしまう。

冒頭、東南アジアのリゾート地をいきなり襲う大津波が、フランスのテレビのアンカーウーマンを飲み込んでしまう。頭を強打した彼女は一時意識を失い、まぶたの裏に来世を見る。それ以来、やり手のジャーナリストだった彼女は、誰もが考えようとしない「死後の世界」という想念に心を持ち去られ、周囲から浮いた存在になっていく・・・。
一方ロンドンでは、小さな双子の兄弟が、クスリ漬けになったインド系の母親と共に暮らしているが、二人を母親から引き離そうとする福祉局の児童相談員が迫る。母親に報われない愛情を捧げる双子は、心を照らし合う間柄でなくてはできない抜群のチームワークで母親の再生を手伝おうとするが、そんな中兄の方が事故で命を落としてしまう。兄に全面的に頼っていた弟は、深い悲しみに沈む中、母親からすらも引き離され、自分の殻に閉じこもっていく。
大西洋を隔てたサンフランシスコでは、かつて死後の世界と交信できる特殊能力で多くの人々の注目を集めていた霊能力者の青年が、自分の能力を封印し、いち工場労働者として働いている。彼の能力は本物であるがゆえに人々にとって触れたくない真実をも暴き出してしまう。それは誰を幸せにするものなのか、自分はこの能力を持ってしまっている事で自分の人生を台無しにしているのでは?と深く悩んでいる。
それぞれの痛み、それぞれの問いを胸に抱いたこの3つの孤独な魂のストーリーが、まるで交わる風もなく交互に語られていく。特に兄を失った少年のストーリーは彼の健気さが非常に説得力のある絵的描写で描かれるので特別に切ない。(ベッドのシーンで涙を絞る観客続出!)また、マット・デイモンの通う「イタリア料理10週間で習得」教室の面白さ。教師が「ザ・ソプラノズ」のマフィアのおやじ(バカラだ!)なんで、オペラアリアをバックに穴あき包丁で刺し殺されるんじゃねえかと一瞬思うが、そんなのは私の勝手な妄想で、それどころかこの教室のシーンでは実に心躍るエロティックな仕掛けが施されている。

(以下ネタばれ含・・・未見の方はご注意)

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