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7月 18, 2010

「殺人者はライフルを持っている!」('68)(★★★★)

CSのザ・シネマchでピーター・ボグダノヴィッチ監督「殺人者はライフルを持っている!」をやってたので見た。

ロジャー・コーマン製作で作られたボグダノヴィッチのデビュー作で、'68年のアメリカ映画。上映前の長塚京三のプロット紹介を見てかなり面白そうに思われたので観たのだが、超傑作とか名作とかいうのとはまたちょっと違っているが、非常に気がきいていて面白い一本。いま時分でいうと「セルラー」枠とでも言うか。
突然引退を言い出して周囲を困らせる往年の怪奇映画スター(これをボリス・カーロフが演ってる 笑)のストーリーと、何の不自由もなく暮らしている中産階級の青年が、ドス黒い殺人への欲望を抑えきれずライフルでの無差別殺人を企てるというストーリーが並行して進み、両者のストーリーがドライブイン・シアターという場所で交錯する。
映画スターが最後の仕事として受けた映画の舞台挨拶がドライブイン・シアターで行われるのだが、その中、銀幕の光に照らされた車中の観客たちを、スクリーンの背後に潜んだライフル魔が一人一人射殺していくのだ!

ボグダノヴィッチというと「シネ・フィル男のロールモデル」っていう印象があり、こういうスリラー映画とか撮るの?と思っていたが、この映画はなかなかどうして、コーマンの無茶な要求(ボリス・カーロフの契約の残り分使って20分だけ出演させる、コーマンが作った過去のカーロフ主演映画のフィルムを20分使う、残り40分で一本の映画に仕立てる、という大人の事情満載なもの)をうまくこなしながら、しかも上質のスリラー映画に仕立てる職人芸をみせていると思う。
スリラーとして上手く撮る一方で、随所にニヤリとさせられる描写や状況設定が仕込んであるのも感心するところ。
カーロフがうんざりしている傲岸不遜な映画プロデューサーのキャラ描写も上記の裏事情を聞いてから見ると笑えるし、なんといっても銀幕から銃弾が飛来してくる・・・まるで映画が人を殺そうとしてるかのようなドライブイン・シアターの状況などは映画オタ感爆発としか言いようがない(ちょっと「イングロリアス・バスターズ」なんかも想起する人が多いのではないか)。これがまたひっくり返るラストなども、爆笑ながら映画愛にあふれた展開に拍手を送りたくなる。
普通にスリラーとしても、また映画好き向けの小ネタも満載の拾い物な一本でした。

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