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10月 20, 2008

「人間蒸発」「36時間 ノルマンディ緊急指令」見た

給料日前で金も枯渇し、ビデオとかDVDを見る週末に。

まずは高円寺Auvissで借りた今村昌平監督「人間蒸発」。

たしか文春の映画ベスト本かなんかで読んだんだと思うが、かなり前から見たかった作品。置いてあって狂喜乱舞したが今や上掲のように廉価版DVDも出てんのね・・・

昭和40年、プラスティックのセールスマンである大島裁という人物が蒸発。今村昌平監督は彼の妻である早川佳江と、彼女のナビゲータ役である露口茂が蒸発した大島を追う過程をまるごとドキュメンタリー映画として公開する企画を立てる。
手始めは大島の故郷である新潟県直江津市への訪問や職場の同僚へのインタビューなどで進んでいくが、早川佳江と出会う前に大島が付き合っていた女たちを訪ね、直接面談などをするうちに、どんどんスリリングになっていく。
不潔さを嫌い大島をめぐる女のだらしなさをなじる佳江だが、今村監督たちスタッフの会議(これも映画のワンシーンとして登場する)の席で、どうも佳江は同行している露口の方をだんだん好きになってきており、大島のことはどうでも良くなって来ているのではないか…という話になっていく。
失踪者大島の決定的な居場所をつかめないまま、やがてドキュメンタリーは失踪者の公開捜査という枠から染み出して、ついには事実と虚構との境界を揺さぶる境地をみせる…という、ひたすらコワイ作品である。
全くすっきりした解決をみない映画なのだが、その分心に残ってしまう。高校生くらいに観たら多分トラウマになっていたのではないか。

ずいぶん前にビックだかのポイントで買ったジョージ・シートン監督「36時間 ノルマンディ緊急指令」も面白い映画だった。

1944年、連合軍のノルマンディ上陸前夜、最後まで上陸地点を極秘にしようとする連合軍と、何とか上陸地点の情報を得ようとするドイツ軍の間では熾烈な諜報作戦が展開している。そんな中、上陸作戦の内容について知悉した米軍の情報将校パイク少佐(ジェームズ・ガーナー)がリスボンの街中で眠り薬を飲まされ、姿を消してしまう。
パイク少佐が眠りから覚めると、そこは1950年、連合軍がドイツ軍に勝利した後、米国占領軍がドイツの地に建設した米軍陸軍病院の病室だった。
自分は6年もの間眠りこけていたのか?と周りに問うと、いや、君はリスボンでドイツ軍に拷問され、秘密を守るために潜在的な意識の働きで記憶喪失を自ら引き起こしたのだ、それが前向性健忘という君の病気だよと説明される。

親切な米軍軍医のセラピーの中で、記憶している最後の仕事について話し始めるパイクだが、実はこの米軍陸軍病院は全てが巧妙に偽造されたドイツ軍の施設であり、周囲の傷病兵や軍医は全て英語を訓練されたドイツ兵である!
時はいまだ1944年6月のDデイ前夜。ドイツ軍は「今が終戦後である」と一片の疑念もなく信じているパイクが、上陸作戦の全貌を自分から話し始めるのを今か今かと待っているのだった…。
(※ちなみに、この設定は映画が始まってすぐに明かされるのでネタバレではないです(^^;)

映画はパイク誘拐後いったんドイツ側の視点で描かれ、パイクがいつ話し始めるのかを待つ軍医の側に立つのだが、この軍医はパイクを拷問しようとする武装親衛隊に反対し、36時間の制限時間内で機密を聞き出すように言われている。この制限時間が映画のタイトルの元ネタ。
ところで、ハリウッドの戦争映画において
 ”ドイツ軍の中にも人間的な奴と非情な奴がいて、残酷で非情な人間は大体武装親衛隊の奴である”
 的なステレオタイプが適用されている例は数多いが、この映画のそれは実に際立っている。
 ロッド・テイラー扮する軍医将校は、元々戦場の影響で精神を病んだ人を治療しようとしてこの方法を発案したという・・言わば時勢の中で止むを得ず主人公の敵役となったが本来はいい人間として描かれているのに対し、親衛隊の大佐(ワーナー・ペータースというドイツ人の俳優が演じている)は上には媚へつらい、下には強圧的で残虐な俗物であり、ロッド・テイラーが成功するならばその手柄は独り占めにし、失敗すればロッド・テイラーに全責任をなすりつけて処刑しようと待ち構えている。
そういう状況なので、パイクが機密を喋ってしまうかどうかというメインのサスペンスに、さらにロッド・テイラー扮するドイツ軍医将校が成功するのかどうかというサスペンスも加味され、サスペンスが二重構造になっているのがこの映画の面白さであろう。
映画の終盤で不意に出てくるナイスなノリの義勇兵のオヤジなどキャラも立っていて楽しめる映画だった。ヒロインのエヴァ・マリー・セイントにあまりに華がないのは寂しいが、まあアウシュビッツから任務のために出されたユダヤ女性という設定上、致し方ないところか・・・

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