お台場発、東京下町チャリンコツアー
私のmixiミュージックの履歴をのぞいたことがあるなどという奇特な人はまあマイミクさんにはいないと思うが、もし見たならばここんとこ私のiPodは圧倒的にTBSラジオのポッドキャスティングばかり再生している事が判明するだろう。
しかも「伊集院光 深夜の馬鹿力」ばっかし。他の番組も聴くのだが伊集院だけは一回聴いたのをリピートで何度も何度も何度も聴いているため、履歴がたまりまくっているのだ。
で昨年10月あたりのサイクリング話がけっこう好きで、やたらリピートして聴いている間にひとつオレもチャリで出かけてみるかという気分になってはいた。
そこで先週の「Life」でも“東京”がテーマになっていたし、有明の業界見本市でもなければ普段足を踏み入れようとも思わぬ“お台場”にチャリで行こう、レインボーブリッジを高速でもゆりかもめでもなくチャリで渡ることでお台場の経済的に全く期待されていない行動をとりながら'00年代の東京について考えてみよう、などと考え、ポットに入れたコーヒーとカメラと読みさしになってた中沢新一の「アースダイバー」などをカバンに入れて朝6時に家を出た。

芝公園のそこここで花をつける梅と、朝の空に屹立する東京タワー
ところがだいたい2時間と少しかけてレインボーブリッジのたもとに着いてみると、この橋は自転車立ち入り禁止なんですなこれが。しかも遊歩道もあるにはあるんだが冬季は朝10時~夕6時以外通れませんとのこと。人間の2本の足でも時間外通行不能とはどんだけ高飛車な橋だと。オレが折角来てやってるのになんだお前はと小一時間橋げたを罵倒したが、この後晴海ルートを回って上陸を試みるか六本木まで戻って新美術館でも見るかと迷う。2時までには約束があるため豊島園に参上しないといけない。まあいよいよとなれば駅周辺に一旦チャリ置いて地下鉄で移動できるのが都内サイクリングの利点とはいえる。(周辺に駐輪場のない駅だといかに撤去を防ぐかで頭を悩ませねばならないが)
結局その後、築地・晴海・有明周りのルートをとってお台場上陸。
フジテレビなどは外見だけ撮って「台場」の名の由来である江川太郎左右衛門秀竜建つるところの品川台場の名残、第三台場公園へ。
確かに大砲座らしきものや弾薬庫の跡が今も残っているのに感動。窪地に並んでいる柱基らしきものは大火で焼けた陣屋の跡かな?(「風雲児たち 幕末編」の最新巻を読んだ方はこの陣屋を巡る悲劇についてご存知のことと思う)
お台場には、日本におけるフランス年を記念してセーヌ河岸から持ち込まれた自由の女神のレプリカが今も、呆然とした感じで手を掲げている。
有明にはそれよりもかなりばかげたものがあった。

エントリーシート出した時点で着任の挨拶練習してる新卒みたい。
晴海大橋を戻って月島方面へ。ここは石田衣良の小説「4TEEN」の舞台であり、古い下町と"ウォーターフロント"がせめぎ合っている土地だ。

この佃の風景はけっこう印象深くて、昔からある寿司屋の同じ建屋の隣がネイルルームになっており、さらにその隣が瓦屋根のしぶい家にもかかわらず門前だけピンクと赤に塗られたエステ付美容室になっている。これって、まさに下町にニョキニョキと屹立する新築マンションのライフスタイルが染み出して、下町の建屋そのものを直接侵食しつつある象徴的光景ではないかと思うのである。もちろんこういう風景は佃に限らずいろんな商店街などであり得るのだけど、佃の場合はギャップがとりわけ極端に思える。
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