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10月 10, 2006

子ノ権現~東郷公園

連休最終日の月曜は、西武秩父線西吾野駅で下車、「子ノ権現」と吾野駅方向まで下って「東郷公園」に参ってきた。
子の権現には何か異様に安い感じの巨大なゲタと4頭身程度なデフォルメ仁王像、東郷公園には東郷平八郎と乃木将軍の銅像が屹立していた。



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子の権現・東郷神社 k-tanaka's 子の権現・東郷神社 photoset




「弓」(★★★★)

今、おそらく世界でもっとも面白い映画(見たらすぐに忘れる快楽装置としての意味ではなく)を撮る10人を挙げたら間違いなく入るであろう韓国の映画監督キム・ギドクの新作「」をル・シネマで見た。

エンジンの壊れた釣り舟に釣り客を招き、少ない乗船代だけを得て慎ましやかに生きる老人。彼にはどこからか拾ってきたと噂されている、16歳の美しい娘がついている。
あどけなくも奔放で、かつ魅惑的な彼女が17歳になった日、妻としてめとることだけを希望として、老人は船上で弓を鍛えながら生活している・・・。

浮き世離れした海上の世界で展開する話だが、「春夏秋冬そして春」ほど寓話的な難解な映画ではない。とはいうものの不可解なことは起きるので、多人数で見た人は解釈を巡って議論必至だろう。

監督の最近作「サマリア」(主演のこの世ならぬ美少女ハン・ヨルムはこの映画で援助交際に身を投じる少女を演じているが、どこか聖性を漂わせた魅力は本作とも通ずるものがある)や「うつせみ」も、これまで見たことのないような美しいラストシーンが印象深かったが、今回も「おおっ」と思わされた。
未見の方はお楽しみに。

「教授と美女」(★★★★★)

ハワード・ホークス監督の伝説的傑作「教授と美女」は、ずっと見たかった一本ながらビデオがなかなか見当たらず、TSUTAYA恵比寿店で何年か前に目撃したきりだったのだが、中野のピープルになんということもなく置いてあるのを発見、早速借りて見たが、いやはや素晴らしい。

今世紀に誇る百科事典を編纂するべく洋館に集められた8人の教授たちは、人類の啓蒙という大テーマに挑む、浮世離れしたいい味出まくりのプリティー親父連だ。そこにクッキーの懸賞クイズの解答を知りたがったゴミ収集人が飛び込んできて、クレオパトラの死の理由は何というクイズの解答を教えてもらう。
ところが「俗語」の章を担当する英語学者ゲイリー・クーパーはゴミ収集人との会話の中に出現したスラングが実はさっぱり分からぬことに愕然とし、「本で学んでもダメだ、生きた俗語を吸収せねば!」と夜の街にフィールドワークに出かけ、そこでクラブの魅惑的な歌手バーバラ・スタンウィックに出会う・・・。

ダニー・ケイとバージニア・メイヨー主演によるリメーク「ヒット・パレード」(こちらも監督はホークス)は見ていたので筋の基本は知ってるのだが、何しろ役者が違う。
ゲイリー・クーパーの野暮天教授も素晴らしい(ボクシングの本を読んで仕込んだヘボアッパーを振るいまくる動きの珍妙さよ!)のだが、何と言ってもバーバラ・スタンウィックだ。めちゃかっこいいクラブでの歌唱シーンから、美脚を踊らせながらお爺ちゃん教授たちにコンガを教えるシーン、ヌボーッと背の高いクーパーの足下にまたたくまに文法書を積み上げてキスに及ぶシーンなど、きっぷのいい彼女のキャラクターが生かされた名シーンの連続で、スタンウィックのファンにはたまりません。
映画のストーリーは「白雪姫と七人の小人」に依拠しながら、少しピントのずれた老教授たちと、美男子ながらオンナの「オ」の字も知らぬゲイリー・クーパーを教育していくという、これまたホークスのスクリューボール・コメディの大傑作「赤ちゃん教育」に類似した物語をたどる。
「わしらはみんなあの子が大好きなんじゃ!」と叫ぶ老教授たちのこのチャーミングさはどうだろう?
男はみな、魅力的な女の子の前では子供と同然なのである。

もし今でも主演映画が盛んに見られていたなら、現代の女性にもっとも支持されるハリウッド女優ナンバー1はバーバラ・スタンウィックであるはずと断言して差し支えなかろう。「教授と美女」を見て女子力を高めよう、という女性誌特集があったとしても不思議はない。
ちなみにバツグンに面白いストーリーもそのはずでビリー・ワイルダーが共同脚本に入っている。「24」なみに、と言ったら誇張かもしれんが引き込まれまくるハイテンションな脚本です。

それにしても、これ書くために何年か前の「ハワード・ホークス映画祭」のパンフを読み返したら、てっきりジンジャー・ロジャースだと思いこんでいた「ヒット・パレード」の主演女優がバージニア・メイヨーだったと知って軽くショック。俺の記憶も信用ならんな…。

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