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3月 23, 2006

「モンスター」(★★★)

「美しき野獣」がつまんなかったので、リベンジとばかりにパティ・ジェンキンス監督「モンスター」をDVDで借りてきて見た。
実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの事件を映画化したこの映画、モデル出身という前歴をかなぐり捨てるようなシャーリーズ・セロンの化けっぷりがとかく取りざたされるが、そう思ってみなければさほど感心するものでもなく、どちらかというとクリスティーナ・リッチの魔性ぶりの方が印象的である。こいつはレズ版ファム・ファタルだ。

道路わきに立ち売春によって身を立て、この上ない貧困の汚泥に沈んだ主人公ウォーノスが、唯一自分の心の拠り所となるべきリッチを得るに伴って、自分がすすんで殺すマッチョな男たちのような風貌、行動をしていくのは痛々しい。
シリアルキラー・ウォーノスに対する同情的な描写は一切なく、どう考えても罪のない老人を射殺するシーンには許しがたさすら覚える。
甘さは一切ないぶん、売春という経済行為を利用しながら、自分を痛めつける暴力的な男たちに復讐する主人公、その地獄への道行に、監督の主張が仮託されているようにも思える。

「美しき野獣」(★★)

シネマスクエアとうきゅうでキム・ソンス監督「美しき野獣」を見る。
「恋する神父」を以前に見ており、まあこの人は演技の幅がなさそうだなと思っていたクォン・サンウであるが、堂々たるチンピラ刑事ぶりを見せてくれた。
(「おれの嫌いなのはゴキブリとチンピラだ!」というセリフが劇中にあるのだが、どう見ても本人、チンピラにしか見えません)

最初のカーチェイスと茶畑みたいなとこでの格闘は迫力であり、また買収に負けない一本気な警官と組みたい、という検事のユ・ジテと野獣派デカのクォン・サンウが友誼を結ぶシーンはなかなかよく出来ていた。
が、後半になると脚本がどんどんひどくなっていき、窮地に追い詰められるものの冷静に事態を収拾しようとするユ・ジテに対してひたすらジタバタして状況を悪くするクォン・サンウに、いい加減うんざりさせられてくる。製作の途中で何かあったのだろうか。
かなり投げやりな形で映画は結末に至るのだが、どう見てもクォン・サンウは買収に強いというよりも単なる頭の弱い刑事でしたというお話である。
残念ながら凡作。これに比べると「甘い生活」は敵役の狂気が際立っていてキレた映画だったなあ。

あ、音楽の川井憲次大先生には今後ともこの調子でバリバリ世界進出してほしいです。

「シムソンズ」(★★★★)

言う人に言わせると「クール・ランニング」のパクリ、らしい佐藤祐市監督「シムソンズ」を見た。

「クール・ランニング」のファンの方には大変に申し訳ありませんが、私は「クール・ランニング」を見ておらず、また加藤ローサがあまりにかわいく、そして大泉洋に号泣したので星4つです。

お前のその姿勢には問題があると言うならば言うがよい。でもこれ、ほぼ80%くらいが元気印な女の子たちの活力を楽しむ映画であり、まあ言うなれば眼福映画とでもいうべきジャンルに属する一本であって、先行するスポーツ映画の名作を参照しているか否かという点はあまり問題にならないのではないか、という気がせんでもない。

カーリングのことなど何も知らぬ女子高生が「とりあえず見ようや」とまわし始めたVHSの教則ビデオの中に、いきなり夏八木勲が「伝説のカーラー ガミさん」として出てきたときは流石に吹いた。

「網走番外地 北海篇」(★★★)

故・石井輝男監督の大人気シリーズ「網走番外地」4作目「北海篇」をDVDで見る。
石井輝男は異常性愛もの、エロ・グロ・ナンセンスが非常に有名になってしまったが、網走番外地は普通にめちゃくちゃ面白いシリーズであり、これまで見た3作とも娯楽傑作の名に恥じぬ。リアルタイムで見ていたならば新作が封切られる度に通い詰めていたに違いないシリーズだ。
今回の北海篇で健さんは、網走で同室だった男の遺志を継ぎ、貸金を回収して故人の母親に送るべく北海道の原野を東奔西走。運送会社に一台だけ残ったトラックを駆って雪の山道を走るのだが、はじめから積んでいた安部徹と藤木孝というあからさまに怪しい二人組(いまどきでいえば「ローレライ」に石黒賢が乗り組んでいる時点でストーリーのある部分は確実に読み取れてしまう、というようなあたりか)に加えて、さすらいの男杉浦直樹(めちゃくちゃカッコいい)に、運送会社の社長令嬢などが次々と乗車して来、どんどんとトラックの荷台が奇妙な寄り合い所帯となっていくあたり、実にワクワクさせる展開である。これらを積んで走る健さんのトラック運転ぶりが、ちょっと「恐怖の報酬」を思わせる豪快さであることもテンポを決定づけて、観る者をして「どこに連れて行かれるのだろう?」というスリラーにのめり込ませてくれる。まさに一級娯楽監督の至芸と言うべきであろう。
ラストはちょっとデタラメな感じで(まあいつもそうだといえばそうだが)、ちょっといただけないが、唐突にマタギ姿のアラカンが出てくるのに笑えたのでよしとしたい。

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