「グエムル 漢江の怪物」(★★★★)
ポン・ジュノ監督「グエムル 漢江の怪物」をユナイテッドシネマとしまえんで見た。
冒頭、どうも在韓米軍所属っぽいアメリカ人医師と韓国人の医者が下水にホルマリンを捨てるの捨てないの、というので議論している。アメリカ人はホルマリンの瓶にホコリがついてるのが我慢ならないのだ。(ホームドラマの姑か!?)
韓国人は「そんなことしたら漢江が汚れます」と抗弁するが、アメリカ人は「漢江は非常にでかい川だ。君も川のように気を大きくもち給え」とかちょっとうまいこと(?)言って部下の韓国人にホルマリンを洗い場の排水溝に流させ始める。
あーこれはジョン・セイルズが脚本書いた「アリゲーター」みたいな展開(トイレに捨てられたワニの赤ちゃんが、現代の汚染された排水の中で生活しているうちに突然変異で巨大化しモンスターになる)か・・・と思ってみてると、カメラは捨て終わったホルマリンの空き瓶にズームし、パンしていく。
捨て終わったホルマリンの空き瓶はズラーっと並んでいて、その列はいつまでも続く。いつまでもいつまでも・・・いつまでも・・・って一人で捨てすぎだろ!いったい何時間ドボドボやってんだコイツは!?
というジャブ的なギャグから開始されるこのモンスターパニック映画、ジャンル映画の枠組みをゆさぶりまくるポン・ジュノ監督のしなやかな感性が働き、一瞬すら油断できない刺激的な映画になっている。爆笑と極限的緊張がシャッフル的に襲い、モンスターパニックという考え方によっては最もジャンル原則に忠実であるべき映画ジャンルであるにも関わらず、規定どおりのルートを通ることを徹底的に拒む、非常に野心的な映画である。
それでいてモンスター映画のエクスタシーはばっちり押さえた映画に仕上がっているから実に心憎い一本といえる。ポン・ジュノ監督、うまい!そしてペ・ドゥナはかわいい!
(以下、たいした点ではないがネタバレあり)
ところで、この映画に関して2002年のアニメ映画「WXIII PATLABOR THE MOVIE」のパクリ、なる話題が湧き上がっているらしい。
これなんだが、正直言って愚劣きわまる議論と言うほかない。
この種の想像力のない人々には、自分たちの言っている内容が
『「ゴジラ」は所詮ブラッドベリ原作のアメリカ映画「原子怪獣現る」のパクリであって、これをみて分かるように日本人はいつもながら西洋の作品をコピーして思い上がってる黄色い下等民族で納豆くさいから列島から出るな』
と言ってるのと大して変わらんということを察する余地もないのだろう。
(もっとも、疑惑の発端は韓国のネットで起きたものらしく、まあ映画とは何の関係もない文化程度の低い議論は日韓いずれのネチズンにもあるもののようだ)
なお、「WXIII」は非常に傑作であり、これが実写だったら2000年来最高のモンスター映画として日本映画の記録に残ったことは疑いないが、こんな、映画とは全く関係ない下らぬ話題で注目を浴びてしまうのは実に残念なことである。
(2002年に「WXIII」について書いた記事→4月8日の項)
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受信: 9月 11, 2006 08:22 午前
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「グエムルー漢江の怪物」★★★☆オススメ
ソン・ガンホ、 ピョン・ヒボン 、パク・ヘイル 、ペ・ドゥナ 主演
ポン・ジュノ 監督、2006年、韓国
現在も韓国で公開中、
5週連続首位をひた走る、
内容成績ともまさに怪物映画だ。
日本での公開は
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受信: 9月 14, 2006 12:33 午前
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韓国史上空前の観客動員!
しかし、僕は試写会場で、「無感動」に脱力していた。
試写会に足を向けたのは、10年ぶりかもしれない。知人にもらった招待状。あんまり、試写会という空間が好きではない僕は、普段なら「いや、ちょっと」とか言って遠慮するのだが、この映画は、喜んで、好意に預かることにした。
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