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3月 27, 2004

フキゲン雪崩

マンギョンボン号で有名な新潟西港に行く。夜中に出港するフェリーが皓皓と電飾を点しながら貨物積み込みを行う光景が、しんみり美しい。アサヒの乳性炭酸飲料「フキゲン」を購入せんと自販機で110円入れてボタンを押したところ、ドドドーッと大音響。なんと一気に同じ「フキゲン」ばかりが8本も落ちてきたのだ!爆笑。んで写真はミラのダッシュボードに並んだその「戦利品」。040326_2302.jpg

3月 25, 2004

チョーさんの早すぎる死を悼んで・・

チョーさんの早すぎる死を悼んで、全員集合のDVDを見ながら寝たり、着メロを「エンヤーコーラサッ」とかにしたりしている今日この頃である。
チョーさんがまさかこんな早くに亡くなるとは、いの一番で(荒井注よりは後だが)亡くなるとはまさか思っていなかった。いまだに全て受け止め得ているとは言いがたい。
長谷川町蔵氏はこんなことを書いている。

だって全盛期のドリフのコントといえば、インパクトある顔とガタイの良さが際立っている長さんが、圧倒的な支配力で他の4人を虐待しまくる異常なシチュエーションこそ黄金パターンだったのだから。
そんなチョーさんだったからこそ「チョーさんはまだまだしぶとく生きてくれるだろう」と私たちは何となく信じていた、ということだったのだろう。

 幼いころの自分にとって、藤子アニメ以外のテレビ=「8時だヨ!全員集合」だった。
 のちにタミヤの申し子と化した後は、そこに「コンバット」が加わったが、おとな番組(当時のおとなはそうは思わなかっただろうが)の王座は常に「全員集合」であり、あのステージの後ろのへんな模様(最初のコントが終わるとセットの後ろから顔を出すアレ)は脳髄にすりこまれ、ある種のノスタルジーをさそう「風景」と化していた。
 驚いたときのオーバーアクション(驚かせた人よりも大声でビビるなど)など、30近くなってまだドリフで刷り込まれたビヘイビアを引きずっていたりする。
 私にとってドリフは故郷のひとつだったのだ。

 話は少し脇道にそれるが、10歳前から「コンバット」を見ていたなぞという思い出を語れば、戦車模型組みまくりなタミヤファン以外の同世代は「変なガキだな・・」と思うことだろう。当時子供たちの間ではガンプラをはじめとするアニメモデルが全盛を極めており、戦車などのスケールモデルを組むコドモなど周囲に誰もいなかったのである。ちなみに初めて組んだタミヤのプラモは「ドイツ歩兵・突撃セット」で、パチッコンテストの入賞作品などを見て「いつかは・・」などと思っていたことなどは今思えばとっても恥ずかしい
 そんな時「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は堂々とスケールモデラーの熱い思いを吐露しており、モデラーなどとはとても言えない地方都市のコドモにとっても両津勘吉は頼もしく思えた。
 時代は流れて両津勘吉は限りなくユルい奴になり、私の中のスターの座からずるずるとすべり落ちてしまったが、いかりや長介はミュージシャン→コメディアン→俳優と次々にドリフトしながらも、どこか変わらないものを持ち続けていたように思われる。

 私が幼いころにそれと知らず抱いていたスターの面影をとどめながら、チョーさんは本当の星になったのだ。

3月 24, 2004

森まゆみ「鴎外の坂」

森まゆみ「鴎外の坂」はなかなか味わいある評伝だった。作家に親しみを持てて、その人が好きになるような評伝という意味では出色のものではないか。猪瀬直樹の「ペルソナ」とかも面白いが、あれを読んで三島由紀夫にこんな風な親しみを感じることは有り得なかった。

「森鴎外」というと何となく明治の代表的知的エリートで、なんと言うか高踏的、超越的な人というイメージがある。
この前に読んだ「青年」にしても、それはもう外国語は使いまくる、ショオペンハウエルであるとかユイスマンスであるとかの西洋人は余裕で顔を出し、読むものに教養を強いるかのごときつくりであった。しかしもう片方で、何かいつの時代になっても変わらぬ「青年」というドーブツのなさけない低回ぶり(ってファンの方ごめんなさいね)に、やけに親近感を覚えてしまうような小説でもある。
それもこの小説が、「芸術」と「生活」(「思想」と「生活」でも良いが)という、水と油のようでもあるけど二つを丸抱えにしていかなければ生きていかれない、そんなやっかいな二つの柱のぶつかり合いを話の根本に据えているからだろうと思われる。

この評伝を読むと、鴎外自身が知的エリートたらんと打ち込む「芸術」の柱と、よき家庭人たらんと気を配る「生活」の柱を丸抱えにして試行錯誤していた姿が見えてきて、なるほどこのような人から「青年」のような小説が生まれるのかと合点ができる。同時に、読んでいくうちにいつのまにかそんな試行錯誤を、微笑みを忘れずに生き抜いてきた鴎外という人の素敵さに、すっかり鴎外さんのファンになってしまう。
著者は鴎外の家族や友人をまず描き、その描写の中に鴎外その人を反射させていくという手法をとっている。それはこの「文豪」を、やたら神格化したり美化したりせず、ていねいに輪郭を描出していくための手法として有効に働いている。
特に、子供たちに微笑む鴎外はとてもお茶目でかわいい人だ。小さいわが子をよく連れて歩いた鴎外に、近所の子たちも「あ、森さんのおじさんだ」と挨拶して、そのたび鴎外は丁寧に挨拶を返したそうである。

途中には川崎という小さい荒物屋があった。杏奴が類に「何?何なのよ」と聞いたら、店にいる小僧が「何?」と口真似をした。それからは通ると必ず小僧が「何?何?」と呼びかける。鴎外が「あれはなんだ?」というので訳をいったら大変面白がった。「何小僧」と仇名をつけ、通るたびに店の中をのぞいて笑った。

ここには、「明治の文豪にして陸軍軍医総監」という何かいかめしいイメージとはまったく関連のない、ほほえましい姿がある。

同時に弟の篤次郎や友人原田直次郎を通して描かれる、鴎外を囲む人々の交流といった部分もまた、ひとつの明治期のサロン的文化のドキュメントといった風に読め、面白い。
著者森まゆみさんの最高のフィールド、谷中・根津・千駄木の地理的描写や土地の人への聞き書き、そしてこの土地への愛情がふんだんにちりばめられているのも素敵である。得るもの多く、また心にも残る良い評伝だった。

3月 21, 2004

田口トモロヲ監督「アイデン&ティティ」・押井守監督「イノセンス」

「つくる」と新宿のホルモン焼き屋で盛り上がっていらい、4回くらい活動して来た東京シネマホルモン倶楽部の5度目の活動。活動ったってただ構成員同士で映画見に行くだけですけど・・。これまで部活で見たのは「座頭市」「片腕カンフーと空とぶギロチン」「キル・ビルvol.1」「ミスティック・リバー」といったラインナップ。

で、今回は田口トモロヲ監督「アイデン&ティティ」を見にシネセゾン渋谷へ。
Qフロントの前で待ち合わせ、蔦屋のチケット売り場に行くと前売りが「ラスト・サムライ」とともに売り切れている。東急文化会館にチケぴがあったはず、と思って足を向けると建物がなくなっている。そうか・・パンテオン閉館とかってこの建物がなくなる前哨だったんだ。あの建物で見た恐らく最後の作品はクリント・イーストウッド監督「ブラッド・ワーク」。傑作でシメられてよかったかも。
結局東急東横店のチケぴで買い5分遅れでシネセゾンに着いてみると、すでに本編のフィルムがかけられていた。(15分は予告編かと踏んでいたが・・・)ただ始まって間もない頃で、題字は見られないにしてもストーリーは語り起こされる直前といったところ。
 なんとなくノリが中央線チックで、絵の質感もなにか大学生の自主映画っぽい。この青くさい雰囲気はどうもわざとやっている感じ。「じゃあ聞くけど、お前にとってロックって何だよ」なんて居酒屋で議論するシーンがあったり、からかい半分な記事を書きにきたライターに殴りかかったりとやってることはけっこうストレートだが、まったく飽きさせることはない。さすが宮藤。
それにしても「青春デンデケデケデケ」見て滂沱の涙を流していたころはこの映画でもバリバリ泣きまくっただろうと思うが、少し冷静に見ている今の自分って何が変わってしまったんだろうか。あるいはこのストレートさがまっすぐに受け入れられない自分を恥じているのかも知れないが・・。

飲んだ後、もう一本オールナイトで見ようということになり、新宿トーアへ。
押井守監督「イノセンス」を見る。「GHOOST IN THE SHELL」の頃に比べてさらに映像はものすごいことになっており、もうスター・ウォーズの新トリロジーを超えている。なんかの博覧会のパビリオンにでも入ってる気分だ。しかし映画は「GHOOST IN THE SHELL」を押井守自身の脚本で語りなおしたような感じで、少々失望。ビール飲んだ後のわりにまったく眠くならないし面白いのだが、「こんな引用大会やられてもなー」ともやはり思った。「Avalon」以前はもっと押井の新作には期待していたのだが・・。

朝までCriston Cafe(新宿オリエンタルウェーブにあるいんちきゴシックな内装のお店)で飲んだり話したり。初電で帰る。

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