「ローレライ」(★★★)
樋口真嗣監督の頑張りには申し訳ないが、けっこうフツーの映画でした。
大変に豪華なキャスト群ではあるが、妻夫木はいてもいなくてもどうでもいいような役であり、佐藤隆太にいたっては存在価値がまったく見えなかったり、使い捨てキャラの多い映画になってしまっていたような。
映画の構造としては、男船バリバリな潜水艦という空間に対して、妻夫木君と香椎なんちゃらサンのお子さまロマンスを潜水艦から切り離し可能な特種潜水艇に封印しちゃうというのは上手いかなと思う。
しかしどうにも、堤真一の海軍参謀も役所広司の艦長もギバちゃんの副長もいまひとつ役不足な感が否めない。
何といっても、いかがなものかと思うのは石黒賢の出演ですな。
お前火サスあたりに出てくる時と寸分違わぬ役回りじゃねえかと。お前が出てくるだけで大体映画中盤の展開、雰囲気的に先取りできちゃうんだよと小一時間問い詰めたいのだが、まあこれはキャスティングディレクターの責とすべきであろう。
あとは一番セリフ語りで引き付けねばならないシーンのピエール瀧がどうにも上手く喋れてないのが歯がゆかったり、色々な面で芸域の限界を見せられてしまった映画なのだった。

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