アイデン&ティティ (★★★☆)
映画見てから、2週間くらい経っちゃいました。
遅くなってごめんなさい。
シネホル会員の活動をさぼっていたtnkmrです。
さて、『アイデン&ティティ』。
もともとシネホルの活動がなければ、
自分一人では観に行くことのなかったであろう、
単館系、自主製作臭プンプンの映画。
「クドカン脚本」とか「中村獅童出演」くらいしか、
事前情報は持ちあわせていなかったので、
最初からあまり期待はしていなかったが、
始まってみると、これが想像してたより面白い。
武蔵大の友人がいるのだが、
彼らは大好きなんじゃないだろうか。
もう、とことんロック魂。
B'zやラルクはロックじゃねぇ、って感じの。
メジャーなんて糞だぜ!みたいな。
「ロックバンド」としてメジャーデビューし、
それなりのヒット曲も出したものの、
事務所やメンバーから売れ線を要求される現実と、
「本当のロックはこんなんじゃない!」と、
幻想の「ボブ・ディラン」の前で、苦悩する男が主人公。
宮藤官九郎脚本については今まで、
「話し言葉のテンポ感と、
サブカル的な軽いノリで、
キャーキャー言われてるだけでしょ?」
と遠巻きに眺めていたのだが、
少なくとも『アイデン&ティティ』は悪くない。
っていうか面白い。
すごいぜ、クドカン!
現実だか夢だかわからない雰囲気の中で
主人公の前に「ディラン」が現れ、
その言葉はハーモニカの演奏によって、
頭の中に直接語られる、という演出や、
役者達が実際にスタジオに入って練習したという、
バンド演奏シーンも迫力があって良かった。
最後のほうでちょっとダレたのは傷だけど、
田口トモロヲは初監督作品として、
素晴らしいものを作り上げたのではないだろうか?
・・・だが、
根本的な部分で、気になった点が一つ、
主人公のバンド「SPEED WAY」は、
最盛期でどれだけ人気があったのかが、
劇中ではあまり描写されていないので、
主人公の苦悩が、どの程度の切実感を
伴っているものなのか伝わってこない。
結局、そこの部分が曖昧なので、
ともすれば、アングラの底のほうから、
メジャーに対して悲痛に叫んでいるようにしか見えない。
自分は、B'zやラルクもスゴイと思っちゃう人間なんで。
やっぱり、
「話し言葉のテンポ感とサブカル的な軽いノリ」
だけなのかな、クドカン・・・。
なにはともあれ、レンタルで観るには
文句ない出来(雰囲気も含めて)の映画だと思います。
by tnkmr

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