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March 06, 2005

「セルラー」(★★★★)

初ユナイテッド・シネマ豊島園で「セルラー」見る。
<「24」シーズン1>のいくつかのストーリーの中で、誘拐されて小屋に監禁されるんだけど外にいる味方と一時連絡が通じるシーンがありますが、あの超緊迫なシチュエーションを89分に延長し、たたみかけるようなスリラー演出と中々コショウの効いたギャグで仕上げたウェルメイドな映画である。

理科教師であるキム・ベイシンガーがある朝にいきなり自宅から誘拐され、どこぞのボロ屋の天井裏に監禁されてしまう。しかもさらったのは終始ギロギロした威圧的な視線をむけてくるジェイソン・ステイサム(一言もしゃべんないこの人はかなりコワい!)。しかしベイシンガーにもガッツがあり、床に転がった、破砕された電話器を組み立てて電話をかけることに成功。ワイヤーをカチカチ接触させることでどうにか発信できるような状況のため、どんな相手にかかるか分からないというギリギリの発信。
かかった相手は・・・近場のビーチで友人とダベり、たまたま見掛けた元カノに再度言い寄ると「あんたのそのカルさがイヤなのよ、ホントに子供みたいな男なんだから」とピシャリはねつけられるチャラ男。

「私、誘拐されてるんです・・・」
「あー、ホント?そーなんだ〜」

命をかけたギリギリの一本の電話が、一番かかってほしくないタイプの相手にかかってしまうというのはツカミとしては絶妙なのだが、その後の展開も実に飽きさせない。思わぬ巻き込まれ方で事件に関わってくる警察官、ウイリアム・H・メイシーもいかにも頼り無さそうな役者であるのがいい。警察やめて女房と日帰りスパ(美容院と間違えられる)を経営するのが唯一の楽しみな警官という、緊迫したシチュエーションにはいかにも不似合いなキャラクターが絡んでくる所もこの映画の見どころの一つ。

監督は「デッドコースター」のデヴィッド・R・エリス。公式サイトの情報によるとスタントマン出身の人だそうで、ハリウッドでは最も人気のある二班監督という。またプロデューサーは「GODZZILA」をはじめとするローランド・エメリッヒとの数々の協業(凶業?)で悪名高いディーン・デヴリンだが、今回はなかなかいい映画を世に出してくれた。
本編89分という短さも実に適切である。仕事の後にガーッとスリラー映画に引っ張り回されたいって人はまもなく公開終了らしいので劇場に走っとくべし。

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