「マイ・ボディガード」(★★★☆)
ブライアン・ヘルゲランド脚本最新作ということで必見かと思い、一緒に見てくれる方を募って新宿ピカデリーにて鑑賞。
ヘルゲランドはゴールデン・ラズベリー賞に輝く「ポストマン」(未見)という経歴を持ちながらも、「L.A.コンフィデンシャル」の脚色で名をあげた、私的にいま最も信用しているハリウッド映画ライターである。
「ブラッド・ワーク」「ミスティック・リバー」等のクリント・イーストウッドとの最近の仕事もよかったし、監督作「ロック・ユー!」もよく、最終的に演出をメル・ギブソンにブン捕られたという「ペイバック」も、前半は凄くヒリヒリした感じの意欲的な作品。
(もっとも最近新作映画情報に徹底的に疎かったため、ヘルゲランドの監督最新作である「悪霊喰」はノーチェックだったりする)
今回も印象的なシーン、セリフが百出で、特に「おれたちはプロの仕事をしただけだ」とうそぶく誘拐犯罪者たちを処断するシーンや、「人は誰でも何かの芸術家だ、あいつは言うなれば死の芸術家なのだ」といったセリフなどが印象に残る。
監督はトニー・スコット。「エネミー・オブ・アメリカ」と「スパイ・ゲーム」のスパイ映画2作品が記憶に新しいが、不明瞭な情報が錯綜する諜報モノではそれなりに見られた彼の演出も、よりエモーショナルな高まりが必要とされるであろう今作ではどうも気に障るところが多いように思えた。クリーシィが自殺を試みるシーンなどのちゃんと説明すべきシーンがギタギタにされ、後で考えてやっと判別できるようなつくりになっているのは如何なものか。
とはいうものの、ラストシーンの場面設定は素晴しかったと思う。
ところで今回思ったのだけど、ヘルゲランドは甘いもの好きの正義漢を出すクセがあるのではないか?(まあ前例としては「ブラッド・ワーク」ぐらいしか思いつかないが)
原作は冒険小説の名作と名高い、A.J.クィネルの「燃える男」。とりあえずBOOK OFFで買ってみた。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2930/2819186
Listed below are links to weblogs that reference 「マイ・ボディガード」(★★★☆):

Comments