「血と骨」(★★☆)
新宿に出、ピカデリーで崔洋一監督「血と骨」を見る。期待は大きかったが、オダギリジョーの意外な好演と鈴木京香の入魂の老けメイクにも関わらず、全然ボルテージがあがらないまま終わってしまった。時間的な制約のためだろう「化け物」と呼び称される金俊平の強烈なキャラクターを描き切れずに終わった感じがする。たけしの演じる主人公がどうも小粒であり、振るう暴力も何というかDVの枠にとどまるものである。原作を読むと金俊平というキャラクターはモンスター以外の何ものでもなく、人間性というものを超絶した何かである。映画もそれゆえにモンスター映画であることが期待されるのだけど、たけし演じる金俊平は過剰なDV野郎で、何か劇中の寺島進がもっとひどくなった奴ぐらいに見える。これは「金俊平といえど1個の人間である」という監督のメッセージなのだろうか。もしくは映画の暴力描写に不感症になっている私の眼のせいなのか。「血と骨」の金俊平は一種のネガティヴヒーローとして魅力的ではあるが、個人的には妻や娘を殴るような父親は死ねと言いたい。特に田畑智子を殴ってはいけないし、まして・・。
あと、後半でたけしと松重豊がどっかの鈍行で旅するのだけど、ネスカフェの空き瓶に入れたキムチを弁当につけて食ってるのが妙に面白かった。
全然別の話だが、原作小説には確かスト破りみたいなエピソードがあったような記憶があり原作本を探すが見当たらず。売却したような気もしていたのだが、こういう時に困るから本はなるべく売りたくないのだ。駐車場なんぞいらねえから共同書庫つきの物件でもないものか。意外と作ったら商品差別化になりそう・・・。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2930/2091216
Listed below are links to weblogs that reference 「血と骨」(★★☆):

Comments