「きみに読む物語」(★★★☆)
友人に誘われ、ヤマハホールでの試写会でニック・カサヴェテス監督「きみに読む物語」を見てきた。
ニック・カサヴェテスの映画は「ミルドレッド」「ジョンQ」に続いて3本目だけど、何故かいつも試写会で見てる(^^;)
「ジョンQ」のときはサスペンスのヘタさにユルい気分になりつつ、前半の家族描写の美しさには感心という感じだったが、今回の映画は純愛ものなので、センチメンタルなカサヴェテス監督の美点が十二分に発揮される素材であろうと思った。
主人公たちの出会いから、深夜の交差点に2人で寝転がって信号の変わるのを見つめるシーン、美しいアメリカ南部の黄昏れどきの湖水をボートで行くシーンなど、もろもろの美しさが印象深い。
はたして、筋のベタさはどうなんだろうと思いつつも美しい画造りにほとほと見入ってしまい、冒頭から涙なくしては見られないラストに到るまで、しみじみ楽しませてもらった。
「ベタだなー」と思いつつも感動してしまうこのノリは、クリント・イーストウッド監督の「マディソン郡の橋」に一脈通じるかも。
ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムズ(この子がまた本当に可愛い!)という主演2人の見慣れなさも、いかにもな商品的ラブストーリー臭を払拭するのに役立った。
途中で2人の中年のころの写真が出てくるんだが、これ多分監督の両親、ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの写真ではないだろうか。
きっとこの映画は、息子がふと空想したもう一つの両親の愛の軌跡でもあるのだろう。
という、とても個人的に胸にくる映画ではあったのだけど、配給であるギャガのパッケージングは「加速する純愛ブームの真打ち登場!」だの、<きみ読む現象>だのといったコピーがとことん寒い。そんな映画じゃないだろうに・・これこそ「愛」のない所業ではないかと思うのだが。
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純粋で切なく、そして美しい純愛映画でした。。。
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