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November 07, 2004

「山猫・イタリア語完全復元版」(★★★★☆)

ルキノ・ヴィスコンティ監督の畢生の大作「山猫」が、同映画の撮影監督ジュゼッペ・ロトゥンノの総指揮により「イタリア語・完全復元版」として蘇った。シドニー・ポラックによる英語吹き替えの国際版(私はこのVHSソフトを持っている)は色彩に優れ、1981年に岩波ホールで公開されたというオリジナル完全版はストーリーのカット部分が復活していてドラマに富んでいると言われていたそうだけど、今回は国家的事業ともいうべき復元プロジェクトがたてられ、国際版の色彩とヴィスコンティの撮った完全なドラマを兼ね備えた決定版が生まれたという。

貴族の誇り高き「歴史からの退場」を描く本作は、冒頭の邸宅に漂うしずかな退潮の雰囲気とニーノ・ロータの感傷的な調べからはじまり、イタリアが別の権力期に移行したことを象徴する脱走兵銃殺の朝、しめやかなバート・ランカスターの歩み去りまで、陶酔の3時間を過ごさせてくれる。
どんな特種効果があるわけでも、どんな夢物語が語られているわけでもないのに、こんなふうに現実離れした気分になってしまうのは、ヴィスコンティの描く今は無き社会階級の姿がこのうえなく的確だからなのかもしれない。

けっこうギャグシーンも多くて笑えました(^^)

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