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November 08, 2004

「2046」(★★★☆)

王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の最新作「2046」を新宿トーアで見る。
「2046」という名は劇中劇になっているSF小説の都市の名として出てくるのだけど、実はこの劇中劇は作家/新聞記者である主人公トニー・レオンの恋愛関係のメタファーであり、映画が語っている物語は1960年代後半の香港とシンガポールで展開しており、この現実世界において「2046」とはホテルの号室名である。

この号室を巡って、ホテルに常駐する新聞記者トニー・レオンの現実の恋の遍歴が語られるのが「2046」。
チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、コン・リーら中国語映画圏最強の女優陣が、トニー・レオンの前を通っては消えていく女性たちを演じる。
この中でも最も魅力的なのはチャン・ツィイーである。彼女が蓮っ葉な風を見せながら彼女の愛する男に「この金を受け取ってくれ」と情事の料金を渡される時に見せる微妙な表情、これは彼女のような完成された美貌と無垢さを兼ね備えた女優でなくては演じ得ない葛藤だと思う。
フェイ・ウォンが10年近く前の「恋する惑星」と同じようなタイプの役どころを演じているのは正直どうかなと思ったが、彼女が好いた男に電話をかけている姿をガラス越しにトニー・レオンが見つめるシーンは、この映画を見た最大の収穫だった。
前半は正直眠いところもあったけれど、見て損のない映画だったと思う。

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