「春夏秋冬そして春」(★★★★)
「悪い男」で純愛映画のひとつの極限を示したキム・キドク監督の「春夏秋冬そして春」をル・シネマで見る。
深山に水を湛える湖の真ん中に静かに浮く筏の上に、小さな庵が建っている。
この庵に僧侶二人がささやかな生活を営んでいる。ひとりは老僧、ひとりは愛くるしい小坊主。
春-山中のあふれんばかりの自然の中で遊ぶ小坊主が、小さな殺生をする。
小坊主に呵責ない叱責(言葉では語られないところが味わい深い)を加える老僧。
夏-この庵に、病の治療のために一人の少女がやってくる。
成長し青年となった小坊主は、仏門にありながらこの少女にどうしようもなく惹かれるのだった-。
ってな調子で春夏秋冬の短いエピソードが積み重なり、やがて感銘深い「そして春」を迎える。
「悪い男」のもう「どーなってんの!?」と言うほかない壮絶さとは違い、「春夏秋冬そして春」では仏教的輪廻の概念を自分なりの捉え方で、今度は凄絶なまでに耽美的な寓話の世界に結実させている。
「人生はめぐる季節のごとく どんな喜びも、どんな悲しみも いつかは朽ちて・・・安らぎとなる」
というこの映画のキャッチコピー、けっこう言いえて妙だと思う。
ストーリーの各所に、普通に観れば繋がらないようで、実は繋がる仕掛けがしてあり、複数で見た後に様々な解釈が飛び交う映画でもある。
キム・キドク、このような映画をも撮るとは・・・。いい意味で期待を裏切られた感じ。
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「全米マスコミ 95% が絶賛!」
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ん? 残りの 5% はどうなってんだ??... [Read More]
Tracked on November 08, 2004 at 09:51 PM
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東洋の美を意識した静かで清楚な映像。しかし話は邪悪なマルコメ君の話。作品全体にドロドロした情念が感じられ、劇中で流れた「アリラン」が印象に残る。優等生の芸術作... [Read More]
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山奥の湖上に浮かぶ寺で少年(キム・ジョンホ)は老僧(オ・ヨンス)と二人だけで暮ら [Read More]
Tracked on December 19, 2004 at 03:57 PM

Comments
こんにちは。TBさせていただきました。やはり過去の作品を観ているのと観ていないのでは違うようですね。キム・キドク独特のとらえ方はすごく感じますね。(^^;
Posted by: にしの | November 09, 2004 at 05:00 AM