下妻物語(★★★☆)
渋谷シネクイントで中島哲也監督「下妻物語」を見る。
冒頭から超ハイテンションなタイトルロールの後、いきなり主人公がキャベツを積んだ軽トラとハデに事故ったりして、一気に引き込まれる。
ひとつびとつの演出はすべてがマンガチックで過剰(たとえば、明白にマンガそのものである超ロングでの飛び蹴りだ)なのだが、過剰に凡庸であると言う他ないような「キャシャーン」なぞとは違って、落しどころが適切になるよう配慮されているので、安心して笑うことができる。阿部サダヲや荒川良々など、出演陣も今が旬なあたりをおさえていて、商品としてよくできています。
筋はとてもオーソドックスな青春映画。すなわち、小さいころからのスタイルを固定しきった主人公(それはがちがちのロリータファッションへの結実として映像的に表現される)が、いかに周囲との関係性を構築していくかのドラマである。
そうした背骨部分が押し付けがましくなく、連発されるハイテンションなギャグと交錯してさりげなく提示されるあたりのサジ加減が実に絶妙。演出のうまさに脱帽させられる。
個人的に青春映画には、そこに青春であること自体の過剰さが見えてほしいと思っているので、ギャグがあれだけ過剰なのに「メインの筋は、意外とマトモ」だったりするあたりが★4つ以上をつけるのがためらわれる由縁だが、一般的にはそんなこと全く問題にはならないだろう。
深田恭子は意外と好演。
by k-tanaka

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