白線秘密地帯(★★)
チャンネルNECOで石井輝男監督の新東宝時代の作品「白線秘密地帯」を見る。
ビデオ化なし、CS初放送というレアものだったが、レアなのにはやはり理由があった。
面白くないのだ。
売春防止法の施行により、いわゆる「赤線」などの地帯がつぶれていったが、人類最古の商売ともいわれる売春は決して無くならない。散り散りばらばらになり、一部の人びとは地下に潜って商売を継続していく。彼らはさまざまな別の業種の顔をして営業を続け、アングラ雑誌の掲載情報などを巧みに使い、性に飢えた男たちを引き寄せる・・・。
トルコ風呂で起きた殺人を警察が追ううちに、そうした非合法売春の巨大なネットワークが浮かび上がってくるというお話。
しかしまあ、現代にあって非合法売春を追うというストーリーが緊張感を持ち得ないのは明らかなのだが、当時としてはけっこう重大な内容だったのかもしれない。なにしろ警察に押し込まれた売春バーの従業員が、拳銃を抜いて警察に発砲するのだ!
こいつが人殺して埋めていたというのならわかるが、たかがと言っては申し訳ないが売春である。銃撃戦やるほどの内容か!?
現代の感覚ではうかがい知れないものがあったのかもしれない。
あるいは、「ちょっとこのへんでハデにしておかないとナ・・・」という適当な映画的都合だったのかもしれないが。
筋は退屈だが、ラスト、どこぞの港で売春組織のボス一味(手下に若き日の菅原文太がいる)相手に宇津井健演じる刑事がみせるアクションは、「網走番外地」シリーズを思わせる中々ダイナミックなもの。
石井輝男作品のキッチュな魅力は感じられないが、アクションを撮る手腕を感じさせてくれた。
天知茂も出ているが、いてもいなくてもいいような意味不明の役だった。
出さないとまずい事情でもあったのだろうか・・・。
by k-tanaka
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