イノセンス(★★★)
とにかく映像を見るだけでも一見の価値はある。
スター・ウォーズ新シリーズを完全に超越しているイメージの奔流、これはスゴイ。(しかしながらどこまでも「ブレードランナー」の延長線上のすごさなのかな、と思われる点は微妙に思うところですが)
「だけど・・・何だかなァ」と思うのは、ここまでお金をかけ、プロジェクトとしてもでかいのに、中身は押井守の個人映画である事だ。そりゃ本当の押井守個人映画だったら「立ち食い師」とかが出てくるんだろうから押井としても妥協はしているのかも知れないが、少なくともこれだけの規模で大々的に公開される映画としては難なしとはしない。
いつも伊藤和典が脚本を書いているのに、今回は押井自身が書いているというのもその一因ではあろうけれども。。
すくなくとも、一般ピープルは感心しないでしょう。
そんなわけで今回最も燃えたのは例によって音楽だ。川井憲次はキャッチーなメロディを織り交ぜながらも、彼の本領ともいうべき打楽器へのコダワリがきちんと出ていて、普通にも聴けるし面白がって聴けるようにもできている。これは、まだ微妙に楽器(ワルシャワ・フィル)をモノにしているかどうか疑問だった前作「Avalon」に比べても、一つの川井憲次的面白さが前面に出ているように思える。
押井/川井コンビ作のサントラで最も楽しみなのは実は川井憲次の書くライナーのおもしろさ。脱力系ライターとしても大好きな川井さんの書くライナー、今回も大いに笑わせてもらいました。
by k-tanaka

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